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■ 本気度を考える
先週の空手の稽古が終わってから、支部長に聞かれた言葉。
「本部の宮野と話ししてまして、『Sさんは今後どういう空手をしたいんだろう』って聞かれましてね、そう言えば指導員補助してもらってはいるけど、他に何か目指している方向があるんでは?って...僕もあえて聞いてなかったなぁと思いまして」
指導員補助で「こんなんでいいのかなぁ」と思いつつ子供の指導のお手伝いをしている私にとって、痛い所を突かれた感じの問いかけでした。 と、言うか、考えてなかったというか。
「いやー、とりあえず補助で手一杯で...あんなのでいいのかな?と思いつつやってる状態ですし」
「いや、良いですよ。良い感じで緊張感も出てますし、初級の子らも良い感じになってきています大丈夫です、助かってます」
「ははは、ならいいですけど...」
「宮野には、支部の事情とか、一般でずっと真面目に稽古しているSさんの事を全部話しているので、『負担になっていないか』って心配しているんですよ。正直、初めはね、本部でやってるような昼間に主婦が来てやる空手ビクスとかの、ああいうノリで、健康になろうとかダイエットとかの感覚で始めてたんじゃないかって思っていたらしくて(苦笑)...でも、実際こんなに続いてて、昇級してて、稽古もハードなのに続けてて、宮野は『なんなら本部の稽古にも参加してもらって構いませんよ』とまで言ってましてね」
「本部でですか!?」
「Sさんがどの程度まで空手道をすすめて行きたいのかって聞かれたんですけど、僕もそこまで聞いてなかったので、良い機会だから聞いとこうかなと」
「.......」
「試合とか出たいですか?」
「え!?...でも前に先生、私が出るとしたらシニアの部でなかなか難しいっておっしやってたし」
「いや、大丈夫。ありますよ出れる試合はね」
「えぇ〜〜〜」
「出ます?」
試合。 考えた事はあっても、実際に出るとは言えなかったです(苦笑) ずっと無理だと思ってたので、自分が選手になるとは思ってなかったし、 大人の女子の試合といっても、正直恐い。
あらためて自分の子供が試合に出ていた事を考えると、緊張と恐怖感で一杯だったんだろうなぁ、と旋律が走りました。 (よく戦ってたなぁ、和馬は) ため息すらでます。
「...自分が、同じくらいの年令、実力、同姓の中で、どれくらいの実力と位置にいるのかは、...知りたいです。だから、試合はやってみたい気もする」
「なるほど」
「けど、じゃすぐに試合に出ましょう、と言われればまだ恐いです。試合にでなくても、それなりの稽古をつけているって先生も言ってらしたし、すごい濃い稽古はつけてもらってると思うんでよね、私は。でも、先生と稽古しているだけじゃ、じゃ、他の女の人とやってみてどうか、と」
「分ります」
「支部の子供達を見て(指導補助して)いる時間はすごく楽しいです。先生の補助ができるのも全然負担ではないです。うーん、私も正直深くまで考えてなかったのかも...はははは」
「わかりました。とりあえず、負担ではないと宮野には伝えます。いや、そこが一番心配していたとこなんで。Sさんさえ大丈夫なら良いんです」
2級になってから、特に最近の先生とのスパーリングになると、 『Sさんには僕も本気でやらせてもらってますから』 と言うくらい、容赦ない。 先週は右のすねを途中で傷めて立ってられなかったので、タイムを止めてもらったものの、すぐに再開された(汗笑) 打撲は当たり前。 ひざ蹴りもキックも容赦なく入ってくる。 1分30秒の試合時間もスタミナが持たない。
1級に昇級する際、実際に試合をするんです。 女性で3人抜き。 本部の男性3人と戦い続けて昇級したAさんを目の当たりにしている私は (こんなスタミナじゃ3人なんて無理) と、危機感を持っていました。
「ん?1級ですか?そうですね、3人抜きしてましたね。でも年相応で1人だけとか、ありますよ」 「えvvそうなんですか?」 「ただし、Sさんは宮野か私が相手で、容赦なしです」 「!!!.....」
奈落に落ちそう(汗笑)
2007年06月08日(金)
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