最強の星の真下

2011年03月22日(火) 小市民の感覚。

パンが戻ってきた!
一時はアンパンしか並んでいなかった陳列棚。きっとアンパン工場しか稼動していないのだろうな・・・などと思いつつ眺めていた陳列棚が、今日は食パンその他、バラエティに(比較的)富んだ品揃え。
こんな事が嬉しい。どこを見ても薄暗い節電モード品薄緊急事態の非日常の毎日の中で、パンの棚に日常が感じられるから、かな。

おにぎり工場が被災したそうで、ローソンのおにぎり棚は空っぽだけれど。きっと数少ない被災しなかった工場のおにぎりはみんな被災地に届けられているのだろう。と信じよう。

トイレットペーパーの棚は今も空っぽだけれど。パンと同じで、きっともう少しで戻るに違いない。と思う。

しないよ、買い溜めなんて。正直なところ、欠品続きの生活用品が入荷していると、1個だけ余分に、と手を出したくなるけれど。
私が買わなくてもほかの誰かが買ってしまうだけ、なんて思わない。そんなの嘘だから。みんながそう思っていたら、もう既に東電管区は大停電を起こしているハズ。それが起こっていないのは、みんな少しずつ小さな我慢をして省エネに努めているから。私が(うちの会社が)使わなくても誰かが使うだけ、なんて、そんな風には思っていないから、大停電にならないでいる。

お店は時短営業が多いけれど、それでも、「営業している」ということは即ち「そこで働いている人がいる」、ということ。雨で放射能が気になろうが余震が怖かろうが、それを後回しにして働いている。そんな事が小さな励みになる。



「頑張ろう」「頑張ろう」というコメントがあちこちにある。でも、「何を」は無い。
漠然と「復興」とか「日本を元どおりに」とか、これって個人の目標とは思えない。こんなスローガンは「頑張ろう」と同値。

「これを」頑張ろう、という達成可能で明確で具体的な頑張りポイントが無いと、人って頑張れないものではないかなあ。
何か、何かと気ばかり焦って何を頑張ればいいのか分からなくて、それが続くとストレスになって、気分が落ち込む。
そんなものじゃないかな。
というか、私はそうだ。

大きすぎる頑張り目標は気が萎えるので、目先の頑張りポイントを設定してクリアしていく、地道な作業をしよう。
・・・といいつつ、何を頑張ればいいのか、まだ全然浮かばないのだけれど。

とりあえず、海外の同僚達から舞い込んで来る大丈夫かメールに、その同僚達の国が助けてくれている事を知っているよ、ありがとう、と伝え続けるところから。・・・これって「頑張り」じゃないけど。

うーん、まあ、そのうちにふと目標が思い浮かぶ事も、あるだろう・・・。


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桂蘭 [MAIL] [深い井戸の底]

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