最強の星の真下

2011年03月20日(日) 想像。

小学生の甥っ子が、テレビで放送されている原子炉への放水作業を見ながら、もっと空から水を掛ければいいのに、と言い出した。私と弟は即座に、破壊する気か?と問い返した。壊れたらアウトなんだと。

子供なりに「いい方法無いものか」と頭を捻った結果の言葉だろうに、子供相手でも容赦のないところが、そっくり瓜二つな姉弟である。



何十メートルも上から水に飛び込んだら、鋼鉄にぶつかるのと同じ衝撃がある、というのは常識として流布していることだけれど、では、それが逆だったら?
水の塊が何十メートルも上から落ちてきたら、やっぱり鋼鉄を投げ下ろすようなものではないのか?と想像する。もちろん、ある程度は拡散されるから、拡散しない人間の体よりも柔軟に着地するとは思うけれど、滝の水圧を引き合いに考えると、下にある物への衝撃は相当だと類推。

高さ、速度の調節、水の量。放射線量。本当に難しい決断だっただろうと思う。
この計算で本当に正しいのか。実害が出たら。そんな不安とのせめぎあいだったに違いない。
要求された枠の中で、最善の選択をしようと現場で苦闘している人たちの姿を。
想像する。



ヘリからの原子炉への放水。
急降下していた株価が、空中放水後、海外からの買いで急速にリバウンドしたのをニュースで読んだとき。

・・・。


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桂蘭 [MAIL] [深い井戸の底]

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