最強の星の真下

2002年02月01日(金) 結局本日も変わらないのだった。

試用期間でも正社員でも、何が変わるわけでもない事に思い至った一日であった。
仕事が減るわけでもないし(というか、増えるだろう普通!)。
・・・そうか・・・そうだよね・・・。

さて、増殖能を異様に発達させている仕事のことは脇に置いといて。
今疑問に思っている事がひとつある。

私にとって「やりたい事」というのはいつでも明確だ。やりたい仕事、読みたい本、観たい劇、行きたい美術展、身に付けたい技能。時間と財布に問題があれば、優先順位をつけておいて、無理なものは後に回す。
明確に自分のやりたい事が解っていて、それに向かって力を傾注すればいい、という状況に私はいる。
でも思う。「やりたい事」をやって、それで?と。
沢山いろいろな事があるなかで、これをやりたい!と思ったのは何故なのか。
たとえばこの本を読みたい!と思ったとして、そしてその本を読んだとして。もしそれを他人に話さなければそれでオシマイ、なんじゃないだろうか。読んだ私に影響を及ぼしたとしても、私が死んだ後にその本を読んだ事が何か残るだろうか。おそらく残らない。
やりたい仕事をしたとして。勿論それで成果をあげれば何かの役に立つだろう。でも、やりたい仕事に就けなかったとしても、その職により適した人が私の代わりに一人増えるわけだ。その方がより何かの役に立つんじゃないだろうか?

やりたい、って何だろう。
向いている事をやりたがるとは限らないのに、何でやりたいって思うんだろう。
それをやって、何になるんだろう。
自己満足したって、死んだら何も残らないのに。
やりたくない事をしても何かを残す事は多いのに、どうしてこんなにも人間って「やりたい事」に拘るんだろう。
・・・不思議だ。


今日も午前様。


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桂蘭 [MAIL] [深い井戸の底]

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