〜ダメダメ医学生の京風日記〜 京の都に生息するダメダメ医学生、伯耕による日常生活記。 モテない王道を突っ走りながらも、萌えを求めてただ今奮闘中であります。 |
2002年11月11日(月) 解剖中はスイッチ・オフ 起きたらなんと10時半。 午前中の医学英語はサボタージュ。あーダメダメぇっ。 午後は相変わらず肉眼解剖実習。本日のテーマは「臀部と会陰部」。 まずこの前の実習の結果、実習体には 首がない 上に、 腰と体が切り離されている。 という状態になっています。 今日は主に臀部と会陰部の解剖のため、まずは御遺体の脚を広げる。 広げた足の足首をヒモでくくり、ヒモの一方を頭上の無影灯にひっかける。 これにより、股の間がよく見えるようになるのだ。 しかし、あまりにもグロテスクな光景でちょっと凹む・・・。 大腿からお尻にかけての皮を剥ぐ。 皮剥ぎに関してはだいぶスピードが上がってきた。 大腿部はほぼ完璧に筋層の露出が出来たけど、 臀部では大殿筋の一部まで剥ぎ取ってしまい、ここから苦難の道程が。 剥げども剥げども、大殿筋と小殿筋の区別がわからん。 メスで探れば探るほどそのあたりに肉片が散乱してきて、 もうどこに何があるのか判らなくなってくる。 うっかりしていたらメスで血管を切ってしまい、 流れ出た血でその部分がさらに汚れてしまうし、もう散々たる状態。 気分を沈めるためにいったん実習室を出て外に。 今までけっこう寒い日が続いていたけど今日はそれほどでもない。 ふと目をやると、向こうには紅葉に色づき始めた大文字山が。 医学部構内の植え込みもちらほら染まりつつある。 秋の空気を思う存分吸い込み、またホルマリン臭立ち込める実習室に戻る。 実習室に入ったらスイッチ・オフだ。 正常な感覚のスイッチをいったん切らなければこの実習は出来ない。 実習が始まる前、そして終ったあとには感謝の黙祷を捧げ、 実習中は一切の感覚スイッチを切って集中する、これはそんな実習だ。 |