〜ダメダメ医学生の京風日記〜 京の都に生息するダメダメ医学生、伯耕による日常生活記。 モテない王道を突っ走りながらも、萌えを求めてただ今奮闘中であります。 |
2002年07月25日(木) 撤去めげずにエッセイ調 本日は面接の日。 面接希望の生徒がいたので天王寺までお出かけ。 出町柳の駅までいつものように自転車で向かったが、 市営の駐輪場はあいにく満車、という訳で横の道端に駐車して 後輪に鍵を掛けて駅に向かった。 天王寺では1時間ちょっとくらい面接。 帰り際に教務の方に呼び止められた。何かと思ったら 2学期から講座担当一つ増やしていいかとの事。また予定だけど。 しかし後期は俺は解剖実習あるからなあ。どうしよう…。 結局時間を遅くに変えてくれるっていう申し出も受け、了解。 2学期から塾講師も忙しくなりそうだ。 4時過ぎに天王寺を出て京阪電車に乗り出町柳まで帰って来る。 冷房の効いた地下駅から出てくると5時過ぎとはいえさすがにまだ暑い。 市営駐輪場を通り過ぎ、脇道へ入り、自転車を探すが…ない!? うっそー盗まれたのか?と思って探したら張り紙が。 「撤去しました。」 そうなのです。京都市では違法駐輪自転車は問答無用で撤去されるのです。 京都に来て2年半、友達の語る撤去経験を人事のように聞いてきたが ついに我が身に撤去が訪れるとは…(泣)。 保管所は市内にいくつかあるんだけど、なぜか撤去された場所から かなり遠い保管所に持ってかれるのがムカつく。 出町柳なら寺町二条あたりの保管所が近いのに、俺の自転車は 鳥羽街道まで持ってかれたみたい。最悪〜(泣)。 保管所は6時までみたいなのでいっそいで保管所に向かった。 さっき上がってきたばかりの階段を下り、再び京阪電車に乗る。 さっき来た光景が逆に進んでゆくのが猛烈にバカらしい。 しかも特急に乗ったのはいいけど、 丹波橋の一つ前が鳥羽街道だと勘違いしていてた(泣)。 ちなみに丹波橋の5つほど手前が鳥羽街道です。 計画では特急で丹波橋まで行って一つ戻れば近いやと思ってたのに 結果的には丹波橋まで行って5つ戻ることになり時間の浪費。 七条で下りてそのまま普通で行けばよい物を、 特急で早回りしようとしたばっかりに逆に遠回りをしてしまった(泣)。 6時10分前、まさにタイムリミット直前に鳥羽街道に到着。 ダッシュで保管所に向かう。駅から近くて助かった。 しっかりとした保管所を予想してたのに着いてみれば 芝の生い茂る空き地に管理所の小屋が一つ。 周りも建設工事中ばっかりでなんか殺伐とした雰囲気。 結局ここで撤去費用2300円(痛い…)を支払って 我が愛用青いマウンテンは無事戻ってきたのでありました。 さて、今度はここから帰らねばならぬ。 てかおそらく京都に来て自転車でここまで遠くに来たのは初めてだ。 サッカー見に西京極競技場までは何回か行った事あるけど。 ちなみに京都人としては京都タワーは 京都市中の南端のシンボルみたいなイメージなんだけど、 その京都タワーがなんではるか「北」に見えるかねえ(泣)。 さて、自転車をいざ京都市内に向けてこぎだした。 ドリルの音が響き渡る街。あちこちに警戒色の鉄板と白い板が散らばる。 川に沿って曲がりくねって走る道路の交通量は夕方だからだろうか、 思った以上に多く、歩道のない道脇を走る俺のすぐ横を 帰宅を急ぐ自動車が猛スピードで通り過ぎてゆく。 京都市内でありながらここには京都の想起するイメージは何処にもない。 傾き始めた夕日に照らされた鉄道の高架、巨大な団地、 そういった巨大な人工物が視界の中に幾重にも重なり それぞれ速度を変えて後ろに流れ去ってゆく。 乾いた河原に犬を連れた老人が一人、佇んでいた。 最後の鉄道ガードをくぐると湾曲した道は鴨川と共に直進を始める。 塩小路通りを越えると川端通りのシンボルともいえる柳並木が始まった。 柳の隙間から見える鴨川は時おり澱みながらもゆっくりと南進し、 川端に並ぶ何層もの薄汚れた建築物を静かに映し出している。 伸びすぎた柳並木が何度か俺の体に当たる。 七条大橋を過ぎ、五条大橋へ辿り付くと風景はまた一変する。 東海道という大動脈である五条大橋は莫大な数ので溢れかえり、 東山の高架から際限なく湧き出てくる自動車の列は まっすぐ直進するはるか西まで赤と白の光の帯を生み出していた。 そして道沿いに整列するオフィスビルは西日を受けて白く輝いている。 松原通を越え、川縁に人の姿を目にするようになってきた。 それと同時に歩道を歩く人、走る人の数も次第に多くなってくる。 石畳の歩道がいったん上昇し、そして端の上に出る。四条通りだ。 右に祇園、左に四条河原町を望む四条大橋は夜にはまだ早すぎるが それでもなお多くの人々が行き交っていた。 信号待ちの間にも人々が現れては消え、地下鉄出口から出てきた人々は まだライトアップには早すぎる繁華街へと押し流されてゆく。 単なる人々の集まり、人々の徘徊、として片付ければそれまでかもしれない。 しかしそこには大阪や東京の雑踏とは何か違った一種の雰囲気があるのは確かだ。 客待ちのタクシー、南座付近から押し出される人々の群れ、 河原で佇む修学旅行生たち、京都という街に集結する 数多くの外来の人々がこうした独特の雑踏を作り出しているのだろう。 信号が青になり、四条通を渡って走りだした。 対岸の川床に見えた女将が店の中に消えてゆく。 川端に並ぶいくつもの川床を照らす淡い光が鴨川の水面で静かに揺れていた。 日が傾き、ようやく涼しくなってきた。 鴨川沿いに並ぶカップル達の数が増えてきた。ようやく三条大橋だ。 とまあ、こんな感じで帰ってきたのであります。 ちょっとエッセイ調に書いてみました(笑)。どんなもんでしょ(笑)? 帰宅してアクエリアス一気飲みしてようやく人心地。 鳥羽街道からこのクソ暑い中自転車で来るのがどれだけ大変だったか(大汗)。 夜はちょっと家の片付け。今日ほど風呂が楽しみな日も珍しいなあ(笑)。 今日の一曲 Hello Again 〜昔からある場所〜 (My Little Lover) ちょっと古いけど好きな曲。 |