週末、ビデオで『About Schmidt』を観た。
ジャック・ニコルソン主演のコメディータッチのドラマなんだけど、ちょっとホロっときてしまった。ジャック・ニコルソン演じるシュミットじいちゃんを見ていると、自分の父親を連想してしまうから……。
いい映画だったので、ストーリーを紹介しちゃいます。
主人公は、リタイアしたてのシュミットじいちゃん。惜しまれつつ保険会社を定年退職したものの、いざ時間ができてみると何をしていいか分からない。40年以上連れ添った奥さんは毎日能天気に暮らしている。最愛の一人娘は、わけのわからない男と結婚すると言い出す。退職時のパーティーで「お近くにお越しの際は気軽に立ち寄って」と言われたものだから、バカ正直に会社に顔を出したら、煙たがられてしまう。しかも自分のポストには、いけ好かない若造がついていた…。
とまあ、「リタイア・ストレス」みたいなものが溜まっていくわけ。そんなとき目についたのが、「Foster Child(養子)」の勧誘DM。アフリカの恵まれない子供たちの里親になりませんか、というような内容で、こちらでは比較的盛んなんだとか。
「誰からも必要とされていない」というような苛立ちを感じていたシュミットじいちゃんは、思いついたようにそれを始める。養子となったのは、「Ndugu」というアフリカの男の子。こういう、名前がそれっぽいところが小技が効いてていいよね。
で、その子へ向けて毎月小切手と手紙を送り始めるんだけど、手紙はついつい日頃の愚痴になってしまう。「ウチの嫁と来たら…」とか「娘も全然自分を気に掛けない」とかね。じいちゃんは書斎の机に座って、ガリガリとペンでそれを書く。この世代はパソコン使わないからね。
ストーリーは、じいちゃんの奥さんが事故で亡くなるところから動き出す。いよいよ一人になってしまったじいちゃん。亡き奥さんが、退職記念に内緒で買ってくれた(でもじいちゃんにはちょっと迷惑だった)大型キャンピングカーで、娘の住むデンバーへ。
じいちゃんは、娘の結婚を止められるのか。そして自分と暮らすことを納得させられるのか――。
最後は、アフリカからの手紙で幕を閉じる。Nduguくんの面倒を見ている修道女さんが綴った手紙だ。そしてその封筒には、もうひとつ何かが……。
詳しくはご自分でお確かめください(笑)。
2003年06月09日(月)
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