DOTFAMILYの平和な日々
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2011年05月12日(木) |
片付け読書ノート24: 鬼火の町 |
松本清張著 文春文庫 2003年11月10日 新装版第一刷 ISBN4-16-710691-4
時代小説は苦手だ。私は色々なことを知らないが、特に歴史と地理に弱い。日本史を知らないと、歴史小説を読む時に知らない言葉がたくさん出てくるので困る。現代小説にも知らない言葉は出てくるが、そこはほれ、前後の言葉で推測することができる。時代小説だって前後の文から推測することは出来るのだが、推測にも限界がある。例えば、江戸時代の役職。小普請組と書いてあると建築や工事に関係がある仕事だろうとは推測できるが、他の役職との上下関係がわからない。武士の役職なのだから岡っ引きより偉いということくらいわかるが、同心と比べると?職種が違うから比べられない、というのは現代のお話で、江戸時代は上下関係がはっきりと決まっている。それがわからないと・・・かなり困る。ましてや著者が松本清張となると、「こんなのは常識」という感じで説明が無い。そんな説明をしていると話が面白くなくなるし、確かに常識なんだろうけど、常識がない私は・・・困る。その上、「後は押して測るべしである。」なんて書いてると、「すみません、押して測らないで説明して下さい。」と言いたくなる。
とは言え、『鬼火の町』は推理小説であるから、知識が無くてもそれなりに楽しむことはできる。ただ、知識があったらもっと面白かっただろうな、と思うのである。
それにしても、片付け読書のために散らかっている本の中から保存しないであろう本を一箇所に集めたら、松本清張の本が何冊もあった。誰だ、これ私にくれたの?
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