DOTFAMILYの平和な日々
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2002年06月26日(水) カルチャー・ショック

愚息は今、サマースクールに通っている。
9年生(高校1年)の英語の復習コースを取っている。
これは「高校卒業資格テスト」に合格するためのコースだそうだ。
そんなこと知らんかったもん。

LAでは(カリフォルニア全部なのかな?)まともに読み書き計算を出来ないまま高校を卒業していく子が余りに多いので、数年前から「高校卒業資格テスト」というのが始まった。
このテストに合格しなければ高校は卒業できない。
実物を見たことがないから本当かどうかはわからないが、噂によると実に簡単なテストだそうである。
中学で習うことを全部学んでいれば合格できるそうである。
実際、知り合いの子の何人かは高校1年生でこのテストに合格している。

さて、愚息の中学の英語の成績は平均するとそれほど悪くなかった。
成績表には詳細が書かれた紙がついてくる。
これには英語がさらに細かく、ボキャブラリー・文法・ライティング・リーディングと分かれ、それぞれに成績がついてくる。
で、愚息は文法がメチャクチャ悪かったのである。
メチャクチャ悪い・・・つまりFですな。
だから愚息は文法が全くできない、と私は思っていた。
愚息も思っていた。
だからサマースクールで英語を取ったのである。

ところが・・・下には下がいるものである。
「出来ない」のレベルが違うのである。
本当に出来ない子だけが取るコースだったのである。

何しろ
教師「君、なんでここにいるの?」
愚息「僕、英語ができないと思ってたから・・・」
教師「うん、普通のクラスに入ったら出来ない方だろうけど、ここに来るほど酷くはないね。」
という会話が交わされたくらいである。

アメリカには全然勉強が出来ない子がいる、という噂は愚息も聞いていた。
が、実際にそういう子達に愚息が会ったのは今回が初めてである。
愚息が通っていた中学は決してレベルが高い学校ではない。
ただ、余りにも出来ない!という子はいなかった。
学校以外の友人には、成績の良い子から悪い子まで色々いたのだが、悪いといっても限度があった。
だからそういう子達を見たことがなかった。

これは愚息にとって一種のカルチャー・ショックであったらしい。
彼らは決して知能が低いわけではない。
勉強する環境で育たなかったのだ。
つまり、「勉強しなさい!」「宿題やったの?」とガミガミうるさく言う親や教師がいなかったのだと思う。
考えてみればこれは気の毒なことである。
本人は楽しく勉強なんか全くしないで楽しく暮らしてきたのだろうが(中には働かなくてはならなくて勉強どころではなかった子供達もいるだろう。)、やはりこれは不幸なことだと思う。
「勉強する義務」ではなく「勉強する権利」があることを学ばなかったのだ。

流石の愚息も、このカルチャー・ショックは大きかったらしい。
勉強の大切さが少しはわかったようであった。
何しろ怠け者を自認する愚息、彼らを見ていて「明日は我が身」と思ったらしい。
といいつつ、今夜も「勉強しろ!」「嫌だ!」と怒鳴り合いを繰り返す親子であった。


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