コップ「あ〜あ、ったく今日も仕事かよ。
どーせまた甘いジュースを入れられてべたべたになったり
味も素っ気も季節感もない麦茶を入れられたりするんだろーなー。
いやだいやだ・・・。」

くる「・・何、朝から文句たれてんだよ・・・。
わかったわかった。今日はミネラルウォーターにするから。」

コップ「なんだよ、休みにしてくれるんじゃねーのかよ。」

くる「・・・・」（生意気なコップだなぁ）





くる「ほら、これでどーよ。
特別に氷も入れてやったぞっ！」

コップ「・・・氷なんて入れたら、水滴でべしょべしょにぬれちまうからいやなんだよ。」

くる「・・・」
無視して水を飲み干す。

コップ「さぁて、さっさと洗ってくれよ。」

くる（読書中）

コップ「おい！早く洗えよ、てめぇっ！」

くる（パソ中）

コップ「・・けっ。そうかよ。わかったよ。おまえはそーゆー態度に出るのかよ。」

くる（トイレからなかなか戻ってこない）

コップ「思えばここの家にきて数年・・・。
働きに働きまくったのにねぎらいの言葉ひとつなく、
もうやる気なんてこれっぽっちもないんだ・・・。

よしっ、決めた！

今日、旅にでてやるっ！

鳥のように大空を羽ばたき
自由の身となるのだ！」










くる「あっ。」













くる「見事に宙を舞ったねぇ。
で、自分がガラス製品だってこと覚えてた？」

元コップ「・・・・・」

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