アニメの人気もあって最近「ハムスターを飼うこと」がブームになってるみたいですねぇ。 そーゆーブームに逆行するのが大好きなさきですが(ひねくれもの) ハムスターは前から好きです。 残念ながら今は飼ってませんが、すきあればまた飼おうなどと たくらんでいます。
さきがハムスターを飼い始めたのは20歳の時でした。 メスを2匹。 仮に名前を「ハム」と「スタ」にしておきましょう。
「ハム(仮)」は動作も素早く、好奇心旺盛。 一方「スタ(仮)」は体もちょっと大きめで飼い主に似て動きは鈍め。臆病者でした。
ぽりぽりエサを食べ、電話の線をぶっちぎったり、カーテンをぼろぼろにしたりと いたずら(?)も大好きな2匹はすくすくと大きくなっていきました。
とある冬の朝。 当時の彼氏をたたきおこして仕事にいかせたさきは自らも仕事にいく準備をしつつ、 寒さ対策のためにゲージにかけていたタオルケットをめくりました。 ハムスターは夜行性なので朝は寝ているんですが、 さきが顔を出すと「ひまわりの種をよこせー」「外にだせー」と言わんばかりに 愛嬌をふりまきます。
しかしその日は違いました。 ハム(仮)は元気に暴れていましたが、 スタ(仮)が丸まったままぴくりとも動きません。
「スタ(仮)?スタ(仮)?どーしたー?ねむねむかい??」
動かず。
いつもは丸くなって寝ている時に寝息で背中が動いているんですが ・・動いてない。
「スタ(仮)!!スタ(仮)!!!!」 青くなるさき。 でも今日は仕事が忙しいから休めないっ!!!!
タオルケットをかけなおしてから 後ろ髪をひかれる思いでさきは仕事にいきました。
そして夕方。 仕事もそこそこに(苦笑)、ダッシュでアパートに帰ってくるさき。
スタ(仮)、動いた形跡ナシ。
昨日の夜はあんなに元気だったのに・・・。 エサもいっぱい食べてお散歩も普通にしていたのに・・・。 涙があふれました。 彼氏が帰ってきてからも泣き続け、そのまま寝てしまいました。
そして次の日。 スタ(仮)は相変わらずそのままです。 ハム(仮)は・・・回し車で暴れています。
「ハム(仮)、1匹になっちゃったねぇ・・・。」
その日、さきは仕事の帰り、近所の花屋さんによって スタ(仮)のために花を買って帰りました。
かわいい空き缶があったので そこにいつもゲージの中に敷き詰めていたチップを入れ、 スタ(仮)をおさめ、周りを花で囲んであげました。 大好きだったひまわりの種を入れてあげ、 ふたをしめてお気に入りだったタオルケットで缶をくるんで リボンをかけてあげました。・・・・ううううう(泣)
その時、電話が。 学校で事務員をしている友達のN子です。
「スタ(仮)が死んじゃってさぁ・・」 などとハナシをしていました。
がたっ
「すごく元気で病気ってことも考えられないし、 まだ若かったんだけどねぇ・・・・・。」
がたたっ
「ん?どっかで物音するなぁ?風かな??」
がたがたがたっ
「!!!!!!!! か・かかかかか缶が・・・動いてるっ!!」
電話で大騒ぎ。
「とととととりあえず、缶をあけてみなっ!!!!」 「ええええ、怖いよぉおおお」 「いいーーーーからっ!!!!!」(動揺しまくりの2人)
おそるおそる缶を手にとり、 リボンとタオルケットを取り去りました。 その間も缶は暴れています。
ぱかっ。
頭に花をくっつけ、ひまわりの種を手にもったスタ(仮)が ひょっこり顔を出しました。
「スタ(仮)が生き返ったぁあああああっ!!!!!」 「ええええええええ!!!???」
※ハムスターは寒いと冬眠状態になってしまうことがあるそうです。 スタ(仮)もそのパターンだったようです。 気をつけましょう。
あーーびっくりした・・・。 でもよかったよかった。 ごめんね、スタ(仮)。 これからはもっと気をつけてもっとかわいがってあげるからねぇ。 あ、彼氏が帰ってきました。
「あのねぇ、スタ(仮)が・・・・・・」 「おみやげだぞっ!さきが落ち込んでいたから!!」
ヤツの手には小さなハムスターが・・・・。 一瞬のうちに我が家のハムスターは3匹になりました。
しかし、あの時すごくびっくりしたなぁ。
飼い主(さき)は冬眠どころか 永眠するとこでした。
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