2004年11月30日(火) |
「ベオウルフ」古代叙事詩を荒廃した未来を舞台にB級感バ〜リバリで展開♪ |
『ベオウルフ』【BEOWULF】1998年・英 監督:グラハム・ベイカー 脚本:マーク・リアヒー/デヴィッド・チャップ 撮影:クリストファー・ファルーナ 音楽:ベン・ワトキンス 俳優:クリストファー・ランバート(ベオウルフ) オリヴァー・コットン(城主、フロスガール) ローナ・ミトラ(城主の令嬢、カイラ) ゲッツ・オットー(ローランド) レイラ・ロバーツ(女の夢魔(怪物グレンデルの母) ブレント・ジェファーソン・ローワ(武器庫長)
荒廃しきってかつての文明の面影はどこにもなく、どこか中世の雰囲気が漂う未来、ある領主の城がそびえる荒野。 人々は恐怖と呪いに支配され荒みきっている・・・。
亡骸を葬る炎が、城のチューリップ状の屋根から絶えず煙を はき出し、辺りを禍々しい空気で染める。
今夜もまた、怪物グレンデルが城で暴れ、兵士たちが命を落とした。男勝りの美しい姫君カイラは、今夜こそ自分も出陣するというが、城主である父は許さない。
怪物はぎりぎりひとの形を留めているが、夢魔の如く神出鬼没で恐ろしく強く、手がつけられない。 城主自ら武器を手に怪物に立ち向かうも、怪物は「お前は殺さない」と唸り声をあげるのだった・・・。 一暴れしては、闇に消えてゆく怪物・・・・。
無論、皆このような城、抜け出したい。城に憑いている悪鬼なのだから。 だが、城の周囲には、城の呪いと穢れを城中だけに留めておくべく、大勢の武装兵が取り囲み、女子供であっても逃げ出してきたのを見つければ悪魔祓いと称して惨殺するのだ。
逃げ場のない城の者たちは夜は恐怖と戦闘で眠れず、昼は厳しい訓練のため憔悴しきっていた。そろそろ食料も底をついてきていたのだ・・・。
そこへ、銀髪の精悍な男が闇色の馬にまたがり登場する。 彼の名はベオウルフ。 武装兵と一戦交え、自ら望んでこの呪われた城にやってきた。
目的は、怪物退治だ。
だが、城のものは正義の味方の登場だなどとは思わない。 先日訓練中に変死した城主の娘婿(カイラの夫)の一族が偵察に来たと警戒している・・・。
ベオウルフは悪魔と人との間に生まれた呪われた男。 邪悪なものに惹かれて世界を旅し続けているのだ・・・。
次第にベオウルフの強さを知り、頼りにするようになる城の人々。 だが、ベオウルフの邪悪さを惹きつける能力により、怪物は 夜となく昼となく頻繁に出現しては以前よりもより残忍に殺戮を 繰り返すようになる。
それに平行し、城主は夜な夜な淫靡な娼婦の悪夢にうなされる。 女は、姫君カイラに想いを寄せる城の護衛隊長の前にも姿を現す・・・。 この女はいったい誰なのか。何が目的なのだろうか。
苦戦の末、ベプルフは怪物を倒し、切り取った片腕を城主に差し出す。 悪夢は去った、と城は祝賀ムードに包まれた。
だが・・・・・。
デンマーク王とカインの末裔の呪われた物語である古代叙事詩、 「ベーオウルフ」(岩波文庫にもあったような)のSFバージョンです。どこが“えすえふ”なの?と訊かれると〜〜、 まぁ、時代設定が未来なのは、あのチューリップ型の焼却炉とか、城の微妙にハイテクな(ヘンなエスカレーターというかはしご昇降機というか)あたりを見ると、そうかなぁ、と。 あ、あと最初に殺される娘がグリーンのレースつきのパンティ はいてましたね(どこ見てるんだ
武器もなにげに楽しい工夫がいっぱいの仕掛け武器で、 えすえふっぽいの。 怪物もファンタジー要素(ダーク・ファンタジーですよ)バリバリ だしね。
えーと、今度(予定では2005年)「ベオウルフ(Beowulf & Grendel)」を再び映画化、公開するようですね。主演はジェラード・バトラーで。でっかい俳優びしばし使っているようなので、 私好みのB級にはならないかもな〜と思ってみたり。 もともとはカインの末裔がらみのアンチ・キリストものですからねぃ、どーんと金かけてもB級になりますように(祈 指輪物語みたいに壮大なのにするのかな〜・・・・。 英語のサイトはあったんですが読むのしんどいのでいいや(笑)
わ〜いw やっぱりクリストファー・ランバートは今回も 不死身というか不死者(笑)「ハイランダー」シリーズ万歳。
あの銀髪と表情の乏しい(演技でしょう)風貌が、なにかこう、 この世のモノでない雰囲気を漂わせています。
ところでコレ、漫画でいうなら「ベルセルク」の時代感覚と世界観っぽくないですか? そして、ゲームだと、もうモロに「デビル・メイ・クライ」の世界。音楽も血湧き肉躍っちゃうあの感じですね。 で、ラスボスにあたるグレンデルの母親は、ゲームの「パラサイト・イブ」の第三形態(3だったかなぁ、とにかく最終形態)にかなり似てる! 両方とも好きなゲームだったもんで、懐かしさを感じてしまった。
さて、ストーリーですか? まぁ、いいじゃないですか、とってもシンプルで、アクションを 楽しむのの邪魔にならなかったですよ♪♪ オチのまとめかたも、とても正当派で好感度大。
さぁ楽しいツっこみタイムです。
★くどいようですが、最初に死んだお姉ちゃんのおへそとレースのパンティに萌え←ここ、無視してください。
★甲冑つけた男見るとどんなブザイクな男でも身も心も捧げたくなってしまう甲冑マニアの女性の皆さん、衣装がモロこちんこちんの やや笑える甲冑で萌えます←これは共鳴してくれる人がいそう。
城主、ひとこと「こりゃ見えん。」に大爆笑。 目のところが空いていない兜じゃそりゃ見えないでしょう。
★えーと、よく頑張りましたね、ベオウルフさん。 ところで、城がほぼ全滅してますが。
★つまり彼は救世主ではないんですな。 邪悪なモノと闘うのが人生(人かどうかあやしいが)の目的ですんで、敵を倒せれば、後は野となれ山となれってことで。
★そこが好きだな〜。正義の味方じゃないんだもん。 強くてかっこいいのに、城、全滅だよ(笑) 敵を滅ぼしてあげても感謝してくれる人がたった1人を除きみんな死んじゃってますよ(汗
普通さ、ばんざーい、ありがとう!って感じでこのテのものは 幕を閉じがちじゃないですか。 荒野にぽつねんと2人。 グッジョブ!!
大変ですね。 邪悪なものと闘ってないと、自分が邪悪になっちゃうんですよ。 ってことは、邪悪なものと戦闘中にクビでも落とされないかぎりは 死ねないゾンビ男ですね。
よ〜〜く考えよ〜〜♪ ヒーローはゾンビだよ〜〜♪
個人的希望。 あくまでも銀髪の貴公子ランバート様で続編を激しくキボンヌw 呪われた血をひいてはいるが人間の血のほうが濃い、ベオウルフジュニアが誕生してぇ、なんかやってください(なんかって・・・
・・・・オススメターゲット・・・・
甲冑マニア。 中世っぽい雰囲気が好き。 中世っぽい雰囲気にバリバリテクノな音楽は合うと思う人。 華麗なバック転で身をかわして逃げる主人公に、「あのー、たぶん走ったほうが速いと思います」とツっこんであげたい人。 ヒロインの、ドレスからこぼれ落ちそうなおっぱいの谷間に 見とれていても物語の展開についていけると言われると、つい 見たくなる人。
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