2004年11月11日(木) |
「コーンヘッズ」トンガリ頭の宇宙人、征服しにきた地球に墜落、お迎えこない。アメリカ中流小市民を夢見る宇宙人一家VS移民局! |
『コーンヘッズ』【CONEHEADS】1993年・米 監督:スティーヴ・バロン 原案:ダン・エイクロイド 脚本:ダン・エイクロイド/トム・ディヴィス/ボニー・ターナー/テリー・ターナー 撮影:フランシス・ケニー 音楽:デヴィッド・ニューマン 俳優:ダン・エイクロイド(ベイダー(地球名ドナルド・R・デ・チコ) ジェーン・カーティン(妻プライマット (地球名マリー) ミシェル・バーク(宇宙人夫妻の1人娘、コニー) マイケル・マッキーン(移民局、シードリング)
地球のアメリカ領空を侵す怪しげな飛行物体が出現。 彼らは地球から26光年離れたレミュラク星から、地球征服の準備に やってきた夫婦、ベイダー&プライマットの宇宙船だ。
シールドを慌ててかけ、レーダーから消えたはいいが、 あえなく墜落、NYの池にドボーン!
とりあえずモーテルに泊まり、とにかく母星から迎えが来るまで 地球人として生き延びようと決意。
彼らの特徴:頭は道路工事のコーンのごとく、三角錐状。 言語センスは、かなり不思議。 1本1本の歯も、コーン状にとんがっている。 何でも喰う。 けっこう礼儀正しく、フレンドリー。
器用なベイダーは家電製品修理の店で仕事にありつき、 見事な仕事っぷりで雇い主にいたく気に入られる。 店の裏手にあるトレイラーも貸してもらい、そこで夫婦は 暮らし始めた。
ぢつは、ベイダーは部品をちょろまかし、母星との交信機の修理部品にあてており、やっとこさ、母星の司令官と話ができた。
地球征服に失敗した役立たずに司令官はキビシー! 救援の船をよこしてやるのは、7ザール(何年だよ!?)後だ!とお怒りモードで通信を切られてしまう。
・・・しかたないですね。 とにかく、地球人としてっつーか、アメリカ人として暮らすために必要なもの、社会保険番号。 雇い主が、ベイダーの有能さを見込んで、違法で手配してくれた。
ドナルド・R・デ・チコという名も手に入れたし、 妻の腹にはベビートンガリが♪ さぁ、働いて稼いで、生活水準を上げるのダ!
しかし、移民局が黙っちゃいなかった。 デ・チコという名前の不法移民がいっぱいいる!! 闇ルートで死人の名前をたくさんの移民に売りつけたらしい。
出世にリーチがかかっているシードリングは、もう必死。 なんとかベイダー一家を検挙しようと奮戦するが、逃げられる。
そのうち、昇進してしまったシードリングは、デ・チコの件は 忘れてしまうのだった。
こうして平和な18年間が過ぎてゆく。 勤勉さのおかげで、郊外に庭付きのよい家も持ち、 1人娘のコニーも愛くるしく(※もちろん頭はトンガッてます)育ち、思春期や反抗期に親はちょっと苦労しながらも、幸せな日々。 地球人のBFもできました。まぁ、パパはそんなの気に入らないけども。
ベイダーはゴルフの腕もよく、夫婦して人付き合いのうまい彼らは ご近所とのトラブルもなく、実に絵に描いたようなアメリカ中流家庭を築き上げていた。
だが、移民局のシードリングは、次の昇進に向けて、過去に放置したままのデ・チコ事件がネックになってしまい、ヒステリックに 再捜査を開始!
じわ・・・じわ・・・移民はアメリカから出て行け〜〜!とイヤな使命に燃える彼らの手が、立派なアメリカ市民の宇宙人一家に迫る!
そこへ、7ザールたったらしく、母星から唐突にお迎えにいくわよ宣言が!
でも・・・・娘のコニーには大ショックだ。 彼女の故郷はこの地球なのだし、愛する彼氏だっているのに。
だが、このままじゃ絶体絶命!
さぁどうする?どうなる?
すげーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(爆笑)
ダン・エイクロイドの持ちネタを、映画化しちゃったという・・・。
トンガってるし、頭。 ヘルメットもトンがってるし。 でも、見た目に誰1人として、驚かないところがいい。 そこは、「アメリカ市民の懐の深さ」。
そして、宇宙人も、空飛んでりゃ空軍の管轄だが、アメリカにグリーンカードなしで住んでりゃ、移民局の管轄だ〜! アメリカから(※地球からではないのがミソ)宇宙人は出ていけ! という「アメリカ政府の心の狭さ」。
こんな皮肉もちゃ〜んと盛り込みつつ、とにかく笑える。
「こんにちは。」「ただいま」「おかえり」などはすべて、 「挨拶。(Greeting.)」
もう書き始めたらキリがないのでやめときますが、 字幕のセンスが絶妙なのですよ。
B級映画には欠かせない、ヘンな挨拶>「挨拶。」と、 ヘンな悲鳴>「にぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!??」
わたくし、完璧にこの悲鳴をマスターしてしまい、 家の中でショックな事態(ゴキ発見とか)に遭遇すると、 つぶれたひきがえるのような声で「にぁ〜〜〜!」と叫んで おります。ついでに夫ともこれでハモり、遊んでおります・・・。
「不思議惑星キン・ザ・ザ」の「くー。」「きゅー。」 に負けてないっ!と思わず握り拳を固めた私(笑)
やっぱ、これをご覧になるときには、ハウス食品「とんがりコーン」をむしゃむしゃ食べながら、がおすすめですね。うん。
ただバカ騒ぎしてるだけじゃないですよ、ってかむしろ 騒いでいるのは、人間(※移民局)だけ。 とてもとても、平和にのどかに地球で勤勉に暮らす、アタマのトンがった宇宙人の生活を、どうぞお楽しみくださいw
「ケロロ軍曹」好きな方、イケるんじゃないでしょうか♪
|