股・戯れ言
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赤い壁の下のしぶい男(たち)

わしは昔から「片目の男」というものに、もう、自分でもわけわからんほど魅力を感じてしょうがない性分でございます。
このルーツはおそらくフック船長なんだろうなあ。海賊というものに大変弱い。メロメロだ。というわけで伊達政宗がルーツではないのだけど、政宗の眼帯も好きです。
眼帯!そう、眼帯(白い救急用じゃなくて、黒の皮のやつな)が心にズキューンとくるのですよ。
前に「片目で眼帯していて、博多弁喋る男と付き合いたい。できればラテン系海賊がいい」と言ったら「そんな奴いねえよ!」と即座に友人に言われたこともあったな。
まあ、そんなわけで三国志だったら俺は絶対!夏候惇好き!なのですよ。
ってこのPCすげえ!かこうとん、と打ったら一発変換で夏候惇と変換しよった!長年の教育の賜物であるな〜。


で、今話題の「レッドクリフ」は赤壁の戦いなんで、全然夏候惇出てきやしないんだけど、好きな武将は夏候惇だが、好きな国はどこかというと呉(第三の国、というポジション、水に強いという海賊根性、そして何かにつけて「江東の〜」という言葉が頭につくあたりに心惹かれる)なんで見に行ってきました。
あと金城武出てるからね。金城武は「LOVERS」の時に思ったけど、着物というかそういう格好が似合うんだよなー。「LOVERS」には何度も激しく心を揺さぶられてました。CMだけでああッ!と恋に落ちたり、台湾行った時に町中にLOVERSのポスター貼ってあって、それを見ては「金城武と結婚したい」と口走っていたもんだ。
と、こんなに金城武連発しているけど、孔明役はちょっと違うんじゃないかと思っておりましたよ。不信感抱いたりしておりましたよ。


けど、見に行ったら、夏候惇とか金城武の孔明違うんじゃ、なんて言ってる場合ではなかったね。
そんなことどうでもよくなるくらい、全員わし好みのしぶい男だらけ。
まあ、要するに全員ヒゲ面だったのですよ。
ヒゲなのはさておき、関羽と張飛と趙雲が素晴らしすぎた。
関羽と張飛に関しては、ビジュアル重視しすぎていてよかったですわ。
関羽はとにかく登場シーンも決めポーズも敵ガンガン薙ぎ倒していく姿もカックイー。前に三国志好きの友人(女子)が
「あたしも関羽の青龍刀欲しいわー」
と真顔で言ってて、それは思わないだろーと返したことがあったけど、今ならその気持ちがわかるわい。もう10年くらい前の発言だけど、10年経ってやっと気持ちがわかりました。
張飛に関しては、素手でガンガン敵やっつけてたのが、張飛らしくてたまらんかったですわ。張飛=粗暴ってイメージを見事に実写化しておった。
蜀はそんなに好きじゃないんだけど、こうやってみるとやっぱりスター選手だらけであるよ。スター選手だらけだけど、4人しかいない野球部みたいな感じだな。とすると、魏は部員数300人以上の名門野球部ですか。
チャン・チェン演じる孫権の、皇帝姿にもポワーンとしましたよ。あの、帽子についてるすだれみたいなやつはなんて言うんですかね。しかし、チャン・チェンはどんどんピエール瀧に似てきているな。
で、肝心の金城武ですが、意外と孔明マッチしておりました。って、そらそうだよな。金城武がヒゲ面なのだもの。わしのポワーンゾーンどストライクに決まってるじゃないか。
一瞬、血迷って金城孔明のクリアファイル買いそうになっちゃったよ。
汗だくになって正気に戻りましたが。しかしそのおかげでパンフレット買い忘れたけど。しまったな。


と、こんなに絶賛しているのに、トニー・レオンだけは及第点なのであった。
トニー・レオン大好きなんだけどさ。なんというか、ものすごく老けたなあ、と思わされてしまった。そりゃーまー45歳くらいだからしょうがないのだけど、肌の劣化をしみじみと感じてしまいましたよ。
十分かっこいいんですがね。
そういえば今、新宿で中国映画祭やってるのだよね
http://www.ks-cinema.com/schedule.html
なんだかんだとずっと「ラスト・コーション」を見逃しているので、時間が合えば見に行きたいなー。


いやしかし、かっこいい男の映画ってよいですね。
心洗われました。ああ、やっぱ強い男っていいよなあ!
やっぱし、海賊(博多弁喋る、というのが条件)にさらわれるしか、わしが思い描く幸せはないような気がする。
(そしてまた、友人の「そんな奴いねえよ!」というツッコミが飛んでくる気がする)


映画といえば、この映画の存在も今日知りました。

http://www.thewho-movie.com/

わしは今でも部屋にどでかいザ・フーのポスターを貼っているのだけれど、
高校の時は「フーズ・ベター、フーズ・ベスト」というビデオを買ってきて何度も何度も飽きることなく見ておりました。
わしはハッピージャックのビデオが大好きだったなあ。
キース・ムーンがとぼけた感じで好きだった。
よくこの日記にもピート・タウンゼンドのおことばを引用したりしておりますが(最近とんとご無沙汰だったが)、ロッキンオンに載ってたインタビューはほとんど暗記しておりましたよ。
「生まれた時から黒人であるとか白人であるとかと一緒で、自分が生まれ持ったものは何も変えられないんだ。自分と闘っちゃだめだ、仲良くしろよ」
という言葉に、高校の時もものすごく感銘を受けていたけれど(あとババ・オライリィの「十代は不毛の時代。何もかもが無駄なんだ!」ってのにも共感だらけの毎日だったなあ。わしにとっては学生時代はすべてが自分で選択できない、行動できない時代であった。早く歳を取りたかったナー)
不思議なことに、今でもこの言葉に感銘を受けるのであった。
高校の時よりも何百倍も骨身に染みる言葉となって。
それこそ今、ほんとうにこの言葉通り、自分と仲良くしようと決めて、その通りに進んでいるしね。

で、もうザ・フーの来日公演は終わったものだと思っていたのですが
来週月曜日と水曜日なのだね。
ワオ!
このタイミングで映画の存在も知ったのだし、
またピートのおことばに導かれたのだから、これは行け!とにかく行け!という導きなのかね。
もう20代、というかもうすぐ30代でとっくに不毛の10代脱出しているしなー。金も時間も自分の意志で使えるからな。
まあ、今は今でいろいろ不毛だけどさ。20代最後だけ見ると会社辞めたりして、無謀の時代って感じですがね。
2008年11月15日(土)

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