股・戯れ言
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ダウン・バイ・ロウヴォイス(進行中)

以前書いた「ガイデッド・バイ・デカヴォイシズ」のビミョウに続編
まずはそちらをお読みください。↓
http://www.enpitu.ne.jp/usr5/bin/day?id=54856&pg=20050310


世の学力研究家の人たち(そんなのがいるのかどうか知らないが)は「今の子供たちの学力低下は問題だ」と語り、サラリーマンの人々は「賃金低下ストップ!」と声高に叫んでいるわけですが、私にとっての低下問題は
「声の低下が止まらない」
ということに尽きます。
もともと低いのである。低いのであるが、さらに拍車がかかっているのである。
私のロウヴォイスヒストリーは以下の通りだ。
中学の時、友人(女)宅に電話したら彼女の父親が出て
「おたくはうちの娘とどんな関係?」
という質問をえんえんされた後にようやく電話をつないで貰ったのだが、父親さんとしては「男が電話してきたから問い詰めた」のだそうだ。
・・・。
変声期、経験しない体の作りのはずなんだが。中二でしてたのか?

高校の時は、偏屈な数学教師(オールドミス)に問題を当てられ、全然わからなかったがわからないなりに答えたところ「あなた、ちょっと」と呼び止められる。何?間違ってて怒られんのか?こんな問題もできないなんてどういうこと言われんのか?
と、思ったら
「あなた、カラオケ向きの声ね。低音響くから」
というわけのわかない指摘だった。何も授業中に言わないでも。

大学の時はあまり覚えていないんだが、社会人になってからが凄い。
メールで仕事のやり取りをしていた客の人から電話がかかってきたことがあったのだが、

客「ヤツザキさん(仮名)お願いしたいんですけど」
私「私がヤツザキ(仮名)ですが」
「女のヤツザキさん(仮名)に取り次いでいただきたいんですけど」

私「・・・私が女のヤツザキ(仮名)ですが」

確かに声は低いが、そんな間違えするこたぁねえだろう、と思った。
その後もスナックやバーにいけば「低音の子」としてまず覚えられる。ふぁる姐にも「あなた低音だからこれ歌うといいわよ」と譲られた歌は内山田洋とクールファイブだ。女の歌だと朱里エイコ。スナックのママには「内藤やす子覚えなさい」としきりに勧められたもんだ。あ、おととい久々に飲んだ後カラオケに行ったのだけれど、その際ふぁる姐にヒデキの「ボタンを外せ」を譲られたな。がんばって覚えます。


それはともかく、昨日は「私の声の低下もついにここまできたか」と思わせる出来事が2つあった。
1つは父親からの電話。うちの父親から携帯に電話がかかってきた。
私「もしもし」
父「もしもし・・・アッ、間違えました!すいません」(プーップーッ、と切れる)
間違えるわけないだろう。
一体なんの電話だったんだ?わけわからん。折りしも仕事中であったのであとでかけ直そうか、いや、急用かもしれないのですぐかけ直したほうがいいな、と思っていた時再び父親から電話がかかってきた。

私「もしもし」
父「もしもし、すいません、そこにヤツザキ(仮名)マサコ(本名)はいますか?」

何故私なのに誰かに尋ねるような聞き方するんだ、父よ。

私「はあ?私だよ。何そのたずね方」
父「え?・・・(急に安心したかのように)あぁ〜おまえか〜
 電話口に男が出たんだと思ってあせっちゃったよ〜

おい!
おーまーえーのーむーすーめーだーろー!

内容は大したことではなかったんだが、父親にも間違えられるほどの低音、というか男声ってどんなんなんだよ。ちなみにうちの父はダミ声なんだが、会話している間自分の声よりダミ声の父の声のほうが高音で澄んで聞こえた。哀しい。


そして2つ目。
昨日の仕事は客先であったのだが、入館する際にすでに入館申請書が提出されているわけです。7名ほどで入館しましたので、警備員の人に「じゃーひとりずつお名前を教えてください、チェックしますんで」と言われて皆順々に自分の名前を告げていきました。


私「あ、ヤツザキ(仮名)マサコ(本名)です」

警備員「ヤツザキ(仮名)マサトさんね。申請出てないなあ」



おい!
おい!oi!
目の前に髪の長い女性がいるじゃねえかよ!!!!!
「マサコ」のほうで申請は出ていたので問題なかったのだけど(当然だ)
横にいた先輩が「マサト?お前マサト?ガハハハハ」と笑い出してたまらんかった。「これからはマサトって呼ぶから!」呼ぶな。作業着だったとはいえ髪長いじゃないのよ、女にしか見えないじゃないのよ。そう反論したら先輩はこう言った。
「ロン毛の男だと思われたんだよマサト」
・・・。

ほんとにほんとに、声が低いのは問題だと思う次第。
「男に間違えられる」というよりも「女に思われない=女と認識されない」のほうがつらいなあ。人というのは視覚よりも聴覚のほうが発達しているんではないかと思っているんだけど、(テレビは画面を見ているよりも音をきいているほうが内容がよくわかる。エロビデオも画面だけだとどうでもいいが、音声だけだとエロい。など)そこで魅力がないというのは問題でありますよ。
女と認識されないなんて!
女性性にとらわれないパーソナリティを樹立してきたけれど、声の最低認識くらいは女だと思ってくれよー。いや、声が女じゃないから女性性にとらわれない交友関係を築いてくることができたのかもしれないが。

安彦麻里絵がマンガかエッセイで
「声が低いので電話に出ると男に間違えられ続けてきた。だから初めてのセックスの時も『アノ声』が出るか不安だったけど、いざやってみると私でも出るんだなーと思った」
ということを書いていて、読んだ当時(バリバリ処女時代)「ああ!それ、私も不安!」と思ったものだ。まあ、その後それはなんとかなってきたけど
「あ、こいつ『アノ声』男みてーだなー醒めるわー」
とか思われてたかもしれないんだよな。
まあ、過去はどうでもいいけれど今はグングン低くなっているわけなのでこの先さらに
「うあー女と思えない声だわー醒めるわー」
と思われていくんではないかと思うとたまらなく不安だ。
何も『アノ声』に限った問題ではなく、このままいくとかたせ梨乃的しゃがれ声→中村玉緒的しゃがれ声路線すらも経由せずに新宿しょんべん横丁の飲み屋のババアみたいになってしまう。(こないだしょん横で飲んだのだが、そこの店のババアが大変な声だった。大変な声で孫の話や体の不調などを話してた)
それどころか、このまま声が低下していくと
「天龍源一郎のようになってしまうんではないか」
という不安もある。さすがにそこまではならないと思うが。天龍の場合、もう声がどうこうって域じゃないからな。何喋ってるんだかわからんって域だから。天龍じゃなくても安部譲二でも可。プロレスファンであれば菊地毅でも可。そしたらホントに女じゃなくなるわ。
ちなみに天龍、菊地、安倍譲二の更に先はルイ・アームストロングですけど。
ああ、声、高くなんないかな。死活問題だ。ボイストレーニングでも行くか。って声はもうすでに十分でかかった。



まあ、りえ坊に声が低下していく理由は
「そりゃー酒焼けでしょ!」
と言われたけどな。酒をやめればいいのか。よくない。
2007年02月13日(火)

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