サイレント泥酔アラーム |
連続更新ですわよ 今、2006年ベストを決めるべくいろいろ聞き返しているのですが、やっぱりブロックパーティは外せないな。 最近までニューウェーブ的な音として他のバンドと一線を画しているな、くらいの印象だったのだけれど、それにしてはあまりにもケリーさんのボーカルはあまりにも悲壮感や危機感を帯びていて、警告を発しているのようだなと感じていた。 で、歌詞を読んでみたのですが(今更かよ!)、本当に警告でした。この人たぶん同い年くらいなんだな。無意味なアッパーになることを求められ、同時に何事にも無関心になることを求められるのは全世界的なものなんでしょうか。 いや、そうだな。世界は今まで、「そうなるように」やってきたことをすべて否定しようとしている。ニートだって働かない若者だって出生率の低下だって離婚率増加だって下流社会だって、今までやってきたことの結果であって当然なんだ。ロンドンの問題は詳しくはわからないが、きっと同じようなことなんだろう。 世の中のそんな空気に対して違和感を覚え、じゃあこれからどうすればいいのか、どこに向かっていこうか、と迷い、俺たちが一番最低じゃねぇぜ、俺は負けねぇと叫んでいるのがブロックパーティである。 そういえばタイトルも「サイレント・アラーム」だった。これも今更気づいた。
さて、沖縄から帰ったその日、池袋で「電動のメリークリスマス」というイベントがあったのです。 知り合いのライターさん・安田理央さんが主催しているイベントで、去年に引き続き2回目。去年行った時は先ちゃんこと江口寿史先生からサインをもらったのだった。今でも宝物であります。 私はそのために沖縄の土曜の誘惑から東京に戻ったのでした。着陸寸前の東京が窓から見えたが、無数の光が目映かった。この光景だけでも東京はやはりどの都市よりも魅惑的だ。他所から来た人にはたまらんだろう。 でもやっぱり、この光景に対して感じる印象は「帰ってきたんだなー」だけにしてしまいたいな、もう。 深夜の満員電車に乗って池袋へ。
会場に着くとすでに知っている顔ばかり。沖縄で泡盛を飲んでたからそれなりに私も酔っているのだが、会場で会う人は誰も彼もすでに酔っ払っていた。テンションが高い。喜久盛のブースがあって、そこで「エヴィサン」管理人がメイド服コスプレをしながら酒を売っていた。もちろん藤村さんもいる。れこすけさんやショウさんも岩手から来ていた。 喜久盛の新作は、北上市が生んだ大プロレスラー、藤原組長とコラボレーションの「藤原酒」 漫画家、カルト映画、ロックバンドの次はプロレスときた。すごいなあ。 サブカル方面全包囲網だ。日本酒業界の常識を完全に覆している。 あとはゲームの酒を作ったらほぼ完璧なんだろうけど、ゲーマーは酒飲まなそうだからな。 藤原酒はプロレスラーらしい力強い酒。これは強いな。ぐてんぐてんに酔っ払ってしまいそう。 ってごめんなさい。酔っ払って藤原酒とタクシードライバーを交互に飲んでいたから味がうまく言えないや。今度ちゃんと味わいます。 見知った顔の方々が次々に飲んでいたのでつられて同じペースでグビグビ。ステージではとりみきとおおひなたごうが歌ったりしていたが、全然見てませんでした。喜久盛のブース前だけ酔っ払いが陣取って異常な感じになっておりました。沖縄でもいろんな人と飲んで楽しかったが、東京でも酔っ払うのは楽しいな。土産で買ってきた(直前にコンビニで慌てて買った)亀の子せんべいやちんすこうショコラをつまみにどんどん飲む。どんどん酔っ払う。 誰も酔っ払うことに歯止めがかけない状態が心地よい。某所でれこすけさんが「酔っ払ってもいいんだな、と思える空間」と書いていましたがほんとにその通り。今日は朝まで乾杯だ!
と思ってました。
電メリ開始時から凄いペースで日本酒を飲み続けていたMさん(あえて仮名)。電メリガールズの売るシャンパンまで飲んで、「チチ揉ましてくれるからチップ上げてきた!」などと言い始めたり、りえ坊ファンのショウさんに「頼むからりえ坊をもらってやってください」と頼みだしたり、お金をばらまき出したりしておりました。(その金は受け取ってすぐ遠藤さんに「隠しておいて」と頼み、遠藤さんが彼女のの財布に戻すという悪循環) 彼女は 「あたしは、ヒドイ酔っぱらいの面倒ばかり見る役だから泥酔できないのよ!」と声高に叫んでおったのですが
そのMさんが泥酔して倒れてしまったのだった。
急になんの前触れもなく椅子に座って固まりだしたので、ウーロン茶を与えたのだが途中からウーロン茶拒否。 具合が悪そうなんで椅子をくっつけて横たえようとすると 横 た わ ら ね ぇ ビクとも動きやしない。 ものすごい力で抵抗される。 私の力が足りないのか、と思って藤村さんに横にして貰おうとしたけどそれでも動かんのだ。 そして具合悪そうだからトイレに連れて行こうとしたら、 立 ち 上 が ら ね ぇ なぜすべてを全力で拒否するのだこの女は!
最後の手段! 藤村さんとショウさんが頑なに動かないMさんが 座ったままの椅子を持ち上げてトイレまで移動! ザッツ御輿!
ワッショイ!! \\ ワッショイ!! // + + \\ ワッショイ!!/+ + . + /■\ /■\ /■\ + ( ´∀`∩(´∀`∩)( ´∀`) + (( (つ ノ(つ 丿(つ つ )) + ヽ ( ノ ( ヽノ ) ) ) (_)し' し(_) (_)_)
その後、横になって貰おうとがんばったが やっぱり倒れないの。頑ななの。全力で拒否なの。 うわごとのように「家に帰りたい」っつーんで うおう、家に送っていくか!私が戻るまで終わらないでくれよ電メリ!と外に連れ出すとまたロサの入り口で動かなくなる。 ダンゴムシのよう! なんとかタクシーに乗せて家に送ろうとしたら 「家には帰らない」と今度は主張するではないか! どっちだよ! じゃあどこに行くのよ? 「ふぁる姐んち・・・」 タクシーの運転手に行き先変更を告げてGO 家について寝かせるのにも一苦労でした。3人がかりで介抱。
その後わたくしは池袋にトンボ帰り。 まだ電メリは終わらないでいてくれました。ありがたかった。 その後は藤村さんと話したり、小野島さんと話したり。 東京の夜はいつのまにか朝となり、兵どもが夢の後。沖縄も楽しいが東京もまだまだ捨てたもんじゃないな。 電メリはいいイベントだ。安田さん、来年も是非やってください。
去年最大の酔っぱらいイベントはフジロックならず「リエロック」でした。去年の酔っぱらいMVPはりえ坊です。 大自然の中で泥酔!通路の真ん中に大の字で寝る!トイレから戻ってこなくてわしらの見たかったザゼンボーイズが見られなかった!苗場下山時の所持金が2000円!なのにビールとスペアリブを買っちゃう無計画ぶり!などの行動が素晴らしかったです。
で、今年の最大級酔っぱらいイベントは電メリならぬ「宮メリ」となりました。 あんたが酔っ払いMVPだ、Mさん。 これは予想不可能だった。万馬券だった。 こんなすごい酔っ払い方を見てしまったらおいそれと酔っ払えませんわ。
それで、今私はですね、北国に向かっているのですよ。 まさかこの年の瀬にあいつを返上することになるとは思わなかった! ちなみに今、新幹線の窓の外は雪がこんもり積もっております。線路も雪が積もっているので新幹線なのに揺れる揺れる。 先週は最高気温23度のところにいたんだが、今週は最高気温マイナス1度くらいのところだ。日本は広い。
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2005年12月17日(土)
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