不潔の男 |
先日の日記に自意識過剰人キルキルと書いたのですが、その後「ナルシスティックな人格」という本を読みました。 矢幡洋さんという方の著作で春秋社刊。 関係ないけど「やはたひろし」って「やかたひろし」と発音が似ておりますね。 「やかたひろしって誰?」と思った人もいるかもしれないが、なんてことはない、ダンディ鷹山のことですよ。
ダンディ鷹山とセクシー大下。(しかしいつもユウジの苗字は忘れがち) さらに関係ないけど、私は高校時代、クラスメートから誕生日プレゼントとして映画「あぶない刑事リターンズ」の公式ブック(パンフレットではない)を貰ったことがある。何故にあぶ刑事本?未だ不明。 話が脱線しすぎた。その、「ナルシスティックな人格」はもう膝叩きっぱなしの本でございましたよ。自意識過剰の人に対するイライラやわけのわからなさ、手に負えなさを私なりにがんばって書いてはみたものの所詮は素人の手による拙い文章。本書では精神分析の見解からナルシストについてブッタ斬っているので痛快だ。 特に「あああ!そうそう、それだ」と声を出さずにはいられなかったのが 「ナルシストは常に受動態である」 というくだり。そうなんだよ、ナルとか自意識過剰の人って、自分は誘われるもの/そしてそれを断ったりする権利があるけど「オレ様がやってやるか」的なもったいぶり方をするんだよな。あの尊大な感じに何度イヤな目に合わされたことか。 そのくせ自分が誘われていないと判明するとあからさまにうろたえるんだがな。 かつて私もナルシストの女性が「自分から告白するなんて、女としてみじめ」と語っていたのを聞いたことがある。わたくしは自分から発進して、結果的にバカが見るーとなることが多いのだけど、それに対してのおナル(アナルみたいだ)からの返答がそれ。 ザッツ引く手数多の女演出だったのか、いい女(オエー)からの忠告だったのか今となってはわからないが。なんでもいいや。
ってこれ以上おナル(この表記いいな、ナルシストとうんこを同列していて)の話はしません。 興味を持った方は先述の「ナルシスティックな人格」あるいは「誇大自己症候群」(岡田尊司・著/ちくま新書)を読んでいただきたい。
さて。本日の話題。 つーか本日は久々に待機しながらの日記更新なのです。現在午前4時。 まあ、いつもの「機械様様がご機嫌ななめで、一体いつ癇癪を起こすかわからない」のに備えての待ちなんですが、その件の担当者の方をたまに会社で見かけます。 この人、おそらく技術能力がとても高くて、お客様からの信頼も得ていて、将来が非常に有望なんだろうけど、どうも私は納得がいかない。若手の連中にちょっとアニキぶりを見せている場面なんかも見かけますが鼻持ちならない感じ。 どうしてそう思ってしまうのか。私が性格がひねくれているからなんだろうか。 と、ひそかに原因追求をしていたのですが、さして考え込むことなくわかりました。 そのSE、清潔感がないんだよな。 むしろ不潔感全開。 技術はいくらでもあるのかもしれないが、見た目がだらしないのです。 実際にはかけらもだらしなくないのかもしれないし、超がつくほどの潔癖症なのかもしれません。しかし圧倒的にヨゴレなんだよなー。サブカルの人が自分を卑下するようで実は「私は特別」を表すために用いる「ヨゴレ」ではなくて、正真正銘のヨゴレ。むしろ「汚れ」そのもの。 ってオマエがそんなこと言うな、と言われそうですが。でも汚れてるんだもの。なんというか、視界に入ってくるだけでちょっと目が汚れた気にすらなる。 先日、オオツボさんと飲んだときに「今日おもしろい本を見つけたんだよ」と「人は見た目が9割」という本を教えてもらった。ディープインパクトなタイトル。(祝三冠)しかしまだ未読なんでこんなことが書いてあるかわからないが、 見た目って顔の良し悪しというよりは「清潔感があるかないか」なのではないかと思ってしまった。 いや、清潔感じゃないや、不潔感があるかないかだ。 この「不潔感」ってすごいね。実際にそうじゃなくてもこれがある人は嫌だもんなー ある意味ワイルドカード。どんなにプラスな実績が続いても「でも不潔感がある」って項目が加わるだけでマイナスもマイナス、大マイナスに転落だもの。 たとえば、
・明るい ・かわいい ・積極的 ・チャレンジ精神に溢れている ・頭の回転が速い ・おしゃれ ・気前がいい
という女子がいるとしよう。 その子に短所を付け加えるとして
・明るい ・かわいい ・積極的 ・チャレンジ精神に溢れている ・頭の回転が速い ・おしゃれ ・気前がいい ・物忘れが激しい ・わがまま ・気分屋 ・機転がきかない ・歌が下手 ・ぶりっこ ・嘘つき
と
・明るい ・かわいい ・積極的 ・チャレンジ精神に溢れている ・頭の回転が速い ・おしゃれ ・気前がいい ・不潔感がある
では、前者のほうが短所が多くても、それでも前者のほうがマシと思えてしまうんだよな。かなり強引かもしれないが。 いや、嘘つきや機転が利かないのもご勘弁ではあるが。しかし「小悪魔的」「お嬢育ち」なんて言われてかえってプラスにされることもあるからな。 しかし不潔感は言い換え不可能。不潔は不潔。できれば近寄りたくない。 ちなみに「不潔感がある」に最も近い言葉は「字が病的に汚い」だと思っております、私は。
私も知り合いの某女子が昔からどうも苦手で、悪い子ではないのだけど、できれば近寄りたくないなと思っておりました。 それは彼女がおナルで会っても自分の話しかしないからだとばかり思っていたのですが、彼女の文章や字などを見ていてはっきりとわかりましたよ。 この人ってなーんか清潔感がないんだよな!と。 実際は清潔な人です。それは十分わかっておるのです。実際傍に立った際、いい匂いが漂ってきたこともあります。 才能にだって溢れています。なんといってもモテモテです。
しかし
事実を圧倒的に凌ぐ不潔感
コレをどうしても感じてしまって、素直に彼女の言ってることや人柄を享受できないのです。 なんでこんなにも不潔感を感じてしまうのか、いろいろ考えたのだが、これも考えではなく感じることが大事なのだなと思いました。 以下は私の直感なのであまり真剣に受け止めないで下さい。 不潔感って、視覚に訴える「肌の質感」からにじみ出るものなんではないか、とふと思った。 要するにどれだけ肌のケアをちゃんとしているかということである。 つるつる肌の人は実際はゴミ溜めで生活していたとしても、清潔に感じられるからな。 完璧な化粧をしている人も清潔感を感じられる。
しかし見た目にわかるレベルにまで「肌ボツボツ」とか「シワシワ」「ガサガサ」、「顔色悪し」そして「テカテカ」だと清潔感が薄れていくと思うのですよ。 女子がスキンケアをちゃんとしなければいけないのは、「不潔感を感じさせないため」なのか。 殆ど間違っているかもしれないが、これだけのためにもスキンケアおよび化粧はちゃんとしなければならないんだなと思った次第。もっとちゃんと化粧しろ!俺!書いてて自分で危機感感じたわ。
不潔感を漂わせるキーワードにもうひとつ、「髪の毛」というものがあります。 私は長い髪の毛がどうにも苦手で、長い髪の毛を見ると即座にうっとなってしまいがち。 床に長い髪の毛が何本も落ちているとちょっとブルーな気分になってしまう。拾うけど。 髪なんてそもそも、頭を護るために生えてるものだから、「よっしゃ汚いもの全部まかせとけ」部位なわけですよ。汚いモンなんですよ。 「美しい、長い黒髪」なんて大ウソ!染髪であっても。 満員電車の中で髪の毛垂らしてる女性がいると苛立ってしょうがない。頼むから結ってくれ。 (あ、結い上げている女性って清潔感を感じるな。あれは推奨)
っていつの間にか女性の不潔感についての言及になってしまった。 最初は男SEの話だったのに。タイトルだって「不潔の男」なのに。 (ちなみに私は男ではない)
あと「この人スゲー不潔感」と人に思われやすい要素はモテモテだったという話でしょうか。いや、モテモテはかまわんのだ。むしろヤリヤリか。 特に女性の場合、同性の前で次々に彼氏が代わっていった、代わってるのなんていうのはやめたほうが吉ですな。 「便所」って思われがちだから。もう「便所」っていう時点で不潔以外の何物でもないわけだが。男性だとしたらほぼ間違いなく菌持ち警部、否、軽侮ですよ。
要するにこれら3点をなんとかしさえすれば どんなにゴミ溜めに住んでいようが、風呂に一週間入らなかろうが、26人連続中田氏していようが、 「見た目の9割」をクリアしているということになる。 世の中楽勝楽勝。レッツトライ!
まあ、それでも不潔感溢れている人はもはや「感」の問題ではなく不潔そのものの問題なんで完全に清潔な生活を送ることを薦める。 しかし中には不潔であることが魅力であったりすることもあるんで、不潔感を武器にするのもいいんではないかね。特にバンカラとかフェチズムとかの方面では。 個人的には潔癖症などは鬱陶しいものだと思っているし、男性はシャンプーだけで十分だと思ってるのですが。
なお、不潔感を取り除いても誰からも支持されない人は、見た目以外の1割に激しく難アリなのだと思われるので何かを一回リセットするなどがんばっていただきたい。
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2005年10月30日(日)
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