キモくしか生きられない男だっているんだよ! |
うちの会社で最も仲のよい女子が結婚するんだそうだ。 もう、この女子との絆はハンパないもので、飲みに行けば必ずブチューっとするし私がトイレ入ろうとしたら一緒に個室に入ってきて「シノ、先におしっこしていい?」と言いながらパンツ下げるし、普通に「男はチンポだぜ」と言うし、酔っ払って赤い湖をテーブル上に創造したりするし(店から大顰蹙)、酔っ払ってブラ外すし(窮屈だから)・・・など何かと私とリンクする女子でございました。ていうかほとんど俺!そんなわけでうちの「んこ」ものを連発する上司からは「シノと××はタトゥーだ!」と言われていたわけだが、今はもうタトゥと言う言葉を口にするのが恥ずかしいのであまり言われないし自分からも名乗らないようにしている。 まあ、そんな女子が結婚ですのよ。しかも社内。先述のマイ上司に「私だけが売れ残っちゃいましたよ、アハハ」と軽く言ってみたら 「バカヤロウ、おまえは結婚相手を見つけるためにうちの会社に入ったのかよ!」 とこっぴどく叱られる。 正論デス。結婚するための前段階として会社に入ったわけじゃなかったわ。 うっかり忘れそうになってた、あぶないあぶない。 というのはもちろん嘘で、私はどうにも、社内結婚というのがまったく考えられないんだよなー。もっというと「自分が結婚する」ということが恥ずかしくてどうしようもなくて先行き不安で自信がなくてなんだかしらんが申し訳なくて、世の中にはあってはいけないことだとしか思えないのだ。他人の結婚は喜ばしいことだ。しかし、自分の結婚というのは誰も喜ばせない、まったくもって不要なことにしか思えないのである。 「相手がいないからって負け惜しみじゃねえの(プ」とか「それっていろんな人から祝福される結婚がしたいってことの裏返し?」とか言われるかもわからんが、そういうんではない。それ以前に面倒くせえし、両親だの相手の親だの親戚だの。 まあ、そのへんはともかくとして「結婚て恥ずかしいナ」ということだけを言いたいのでございますよ今日は。先日、友達の結婚式に出席したときに「私は結婚式場だけは働けない」ということを痛感した。最初に断っておくが、その友達の結婚式はとても素晴らしいものであった。とくに友達(新婦)による両親に当てた手紙では感動して涙が出たくらいだ。今思い出してもその手紙のシーンは胸が震える。 が、それをもマイナスにしてしまうような「司会による新郎・新婦の紹介」「生い立ちからゴールインまでの手作りスライドショー」そして「キャンドルサービス時に満を持して流される平井堅の歌(ラブラブ言ってるやつ)」。 はずかしー。 新郎新婦当人よりも500倍くらい恥ずかしかったよ正直。 とくに新郎新婦の紹介が、もう聴くに耐えないのだった。司会が愚鈍だったのかもしれないが、こんな感じだ。 「新婦に、新郎の第一印象をお尋ねしたところ、新婦は少し声を潜ませて『これ、言っちゃってもいいのかしら』と前置きしてからおっしゃいました」 そんな前置きしてねーだろ絶対。こんなおかずを付け加えられ続けるのなんか聴いてられないよ!そういやうちのいとこも結婚式で「中学時に陸上部で、平日でも家の周りを走り回っていた活発な女の子でした」などと紹介されていて心底ビックリしたんだった。家の周りを走り回っているところなんか一度も見たことなかったもので。 スライドショーもきつかった。吹き出しとか飛び出しちゃってたし。「遅いゾ!」「ごめーん」みたいなのが。なんか、うちも昔は年賀状があろうことか私とうちの妹の写真が毎年使われていて、吹き出し付きで「今年もがんばるゾ!」「おいおい、ホントかなぁ」みたいな会話を勝手にさせられていたのだが、子供ながらに「そんな年賀状はかわいくもなんともないのでやめて欲しい」と毎年思いつづけたものである。その時の甘酸っぱい、というか苦い気持ちを彷彿とさせられた。 んで、とどめが平井堅だ。なんだなんだ、平井堅はラブソングの権威なのか。ていうか平井堅が権力か。 そういう現場に身内でも友人でも同僚でもないのに立ち会うなんて私には到底できまい。いくじなしなのです結局。市原悦子を尊敬できるなそれに関しては。
もし自分が(しないけど)結婚式するとしたら(結婚もしないが)恥ずかしさのあまり謝り続けることだろう。キャンドルサービス代わりに各テーブルを回って頭を下げ続けることだろう。たぶんひな壇でも頭垂れ続けると思う。「おめでとう」なんて言われたら土下座してしまうかもしれん。 恥ずかしいことはなるべく回避したいのである。 あ、でも(しないけど)結婚式するとしたら(結婚もしないが)テレビジョンのマーキームーン流したいッス。でも恥ずかしいから口ギター(ツイン)口ベース口ドラムで。
ちなみに、うちの今の部署は結婚相手を会社内で見つけようとしてる人が結構いるような気がする。某武将とか。 無駄なのに。 今日のタイトルは、先日タイフードフェスティバル時にわやさんと姫御(武将に好かれ続けてた人、社内ではないが)が「武将きもーい」という話をしていた際にオオツボさんが言った言葉だそうで。 きもくしか生きられないってやるせないね。しょうがないんだけども、「気持ちの悪い男には人権がない」というのは絶対真実だからなー。いくら男性諸君が「いやー××はこう見えていい奴なんだよ」とフォローしてもいったん女性にキモイと見なされたら、太刀打ちできません。つらいね。酷だよね。私に言われたかないだろうけどな。でも真実だから言わしてね。 (相手がいないのに)結婚したいと思ってる男ってきもく思われがちですゾ。 って女もそうだけどな。昨日、品川駅のはじっこで飲んでたんだけど、そこの客層がほぼ9割方女性2人組で、ワインを飲みながら話している内容が「結婚したーい」ってことだった。(私の偏見込み)それを見て友達(脳を通過しないで会話する男子)と「きもいなー」と話していたもんで。
というわけで俺は来週しばらく静岡なのれす。 今度こそウンカノ岡本おすすめの店に行きたいと思います。
(あ、期せずして2回連続ケコーンの話になってら。今気づいた)
追記 フジロックにルー・リードが!レス・クレイプールが! 絶対休むっすこうなったら。
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2004年05月14日(金)
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