股・戯れ言
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どうしようもないメンスの歌

残暑厳しい昼下がり、あいつはふらりとやってきた。

月に一回はやってくるのはわかってるんだけど、わたしのあいつはとても気まぐれで、一体いつやってくるのかまったくわからない、どうしようもないやつでしょうがない。
前の月にふらっとやってきて、ふらっと立ち去っていくのが常なんだがそのふらっと具合が毎月毎月、順調に1週間以上遅れていくもんだから、今月は一ヶ月経たないうちに「やあやあ」と何食わぬ顔でやってきたのでやや拍子抜け。
ああ、また来たのかよ。とぐったりさせられながらも、来てくれたことで安心する。いや、ホントはぐったりよりも安心のほうが先に立つんだけどさ。
わたしのあいつは気まぐれの身勝手、突発的な性分だということがわかってるからいいけど、他の娘さんたちは1ヵ月に一度、きっちりきっちり、カレンダーに赤マルをつけた日にやってくるのが当たり前だから、ちょっとでも私のあいつのように遅れると娘さんたちは不安な夜を過ごさなきゃいけない。涙することだってある。
だから、その分、「遅れてわりぃわりぃ」と何食わぬ顔でやってくると「バカぁ、心配したんだから!」と嬉し涙を流す娘さんも多いことだろう。
ああ、あいつってばどのオトコよりもオトコだよな。
わたしのあいつなんか、特にどうしようもなくて、どうしようもなくいとおしいオトコみたいだ。風来坊だし。気まぐれだし。来たら来たでズンと重いし。
ま、あいつが来ると娘さんも私も、あいつの調子に巻き込まれちゃうしなぁ。
というかあいつの奴隷だ。すべての行動があいつ中心。
会社に行こうにも、遊びに行こうにも、モノを食べようにも、人に会おうにもあいつのご機嫌に左右されっぱなしで、大体の場合は家でおとなしくさせられちゃうし。
思えば、わたしも旅行に行こうとするたびにあいつに訪ねられて、一緒に連れてって心中するハメになっていたもんだ。
何より、あいつはやってくると他の男とセックスさせてくれないもんな。
ふらっと立ち去ってる間だって、他の男にうつつを抜かしていると「あー俺はもういーや、もういかねー」と次の月から来てくれないことだってある。
(あいつがやって来てる間に、他の男とセックスする娘さんもいるが、それはあいつの機嫌を損ねさせるだけなのでやめたほうがいい)
やっぱりあいつは女なんかじゃなくてオトコだみたいだなー。
どうしようもないくらいの。
どうしようもないくらい腐れ縁の。
なんつってもあいつが来てくれるから、オンナなんだし。
あいつが私をオンナにしてくれたんだし。
この先も、しばらく腐れ縁よろしく。今月もご苦労さん。


畜生。
PC固まる前に書いた文章のほうが遥かに満足度が高かったのに!


ちなみに今日は携帯電話を忘れてきてすこぶる不便です。
あの娘は家でさみしく待ってるんだろうなーもう、私、あの娘をほっとけないよ。あの娘がいないだけでこんなに不安だ、依存してたって実感したよ。
やっぱりおいら、ひとりじゃだめなんだ。
定時ダッシュで帰ってやるから鳴き散らさずに待ってておくれ。
(これで鳴き散らしてなかったら、それはそれでさみしい)




と、モノ・現象に対してはいくらでも素直になれるんだが
なかなか人に対しては素直になれないなぁ。
酒の力を借りないと。


2003年08月27日(水)

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