恋に恋する萩原朔太郎チルドレンども |
萩原朔太郎ほど崇高でもないか。
前にも書いたことがあるが、私と同じ仕事をすすめている先輩の男はデブで一番好きな映画は「アメリ」、間食がやめられなくて低血圧で朝に弱く、ケイタイの下4桁は2525(ニコニコ)という「夢見る女子高生」的性格の持ち主だ。ヒマさえあればリップクリームを塗りたくり、ドラマはすべてビデオ録画で鑑賞。好きな歌手は浜崎あゆみで一般会話にも平気で「あゆはさぁ、一般大衆を弄んで楽しんでるんだよぉ(バンバン!と机を叩く)」というようなことを挟むんだよ。机の上にあゆ団扇置いてあるし。 そして、まぁここまで書けば大体想像がつくと思うけどビックリするくらい「コイバナ」が好物なんであるこの男。いちおう彼女はいるんだが、9歳年上だそうでよく「あー彼女と結婚したいけどうまくいかなくてさぁ(うっとり」というようなことを仕事中に漏らす。もちろん左手の薬指にはデカめの指輪装着で。(最初、既婚者だと思ってた) もう、キモチワルイったらありゃしない。 そういう男なもんで、他人が「彼女欲しいんだよね〜」と言えば「えー!?ウソウソ?どんな子がいいの?年上?年下?」と過剰に反応し、聞いてもないのに「やっぱり安らげる相手がイチバンだよぉ」などといっちょまえにアドバイスしやがる。もう、そういう時に奴が醸し出す 「恋っていいよねぇ〜(はぁと」オーラにはいつも「ケッ」と思うことでバリヤーを張って防戦しております。 また、彼女持ちの人が「昨日彼女とデートして」といえば、たとえ遠くに居てもサッと近づいてきて「ウッソォ〜!?いーないーな!!どこ行ったのぉ?」とこれまたオーバーリアクション。そして自分と彼女がそこに行ったか/行こうと思ってるか/全然行くつもりがないかを必ず言うんだ。ほんっと、いつも脇で聞いてて(有無を言わさず聞こえてくるんだが)UZZZZEEEEと思わされてるんだがそんなことはおかまいなし。なんとかして欲しいよホント。特に「その彼女しか付き合ったことないくせに恋のエキスパートぶる発言をする箇所」を。 そいつがそういう話ではしゃぐのを見るにつけて、恋愛体質の男ってどうよ?と思わされてるわけだが、ちょっと考えて見るとこの「恋愛体質」とやらは男のほうに多い気がする。私の周りだけかもしれないけど。いや、正確に言うと恋愛体質というより恋煩い体質。 私の仲のよい男友達も、しょっちゅう会ってるわけではないんだが、会えば「今好きな子がいてさー、もう毎日が楽しくてしょうがないんだよね!」とか言ってる。それもコンビニの店員とか会社の受付とか、「ドラマかよ!」というシュチュエーションの女の子ばかりなんだ片思い先が。 三角関係でもプラトニックな三角関係をよく語る男子もいた。そういう話だけで平気で2時間くらい電話してきてたな。私が「ゴチャゴチャ言ってないでやっちゃえばいいじゃん!(前田日明イズム)」と言うと「ダメダメ、簡単に勃たなくてさぁ」という訳の分からん言い訳が返ってくるばかりだし。 それに対して女子は「コイバナ」という名の「セックスしちまった言い訳話・ネタ話」が多い。やっちゃってから「どぉしよう☆」みたいな躊躇が話のメインなので、純粋コイバナではない。どうしよう、の内容も浮気なんだよねとか避妊しなかったとか男がダメだったとかそんなんばっかりだ。 性の逆転現象なんですかね。それとも恋愛に対する距離感がもともとそんなもんなんですかね。と、問題提起しておいて他人事な感じでまとめておきますわ。だってわかんねーし。 とりあえず、恋煩い男子たちこそ「りぼん」「別フレ」「別マ」の主要読者層になるべし!「BOYS BE・・・」なんか読んでる場合じゃないよ。
さて、本日What's Love?のアルバム買いました。今までのカバー曲集なんだけど、やっぱりカバー職人としての腕はピカイチだな。カバー職人じゃないけど。テレ東の「カヴァーしようよ」はこのアルバムにひれ伏すべし。あの番組なんなんだ。IZAMにジュリーの「ダーリング」をカヴァーさせてた。クオリティ低。 しかし「なごり雪」「木綿のハンカチーフ」の流れには涙、涙。「みちのくひとり旅」「襟裳岬」の流れには北への思いを馳せ、「少年時代」や「夏の思い出」でノスタルジーに浸り、「赤いスイートピー」では甘酸っぱい気分になれるという選曲のよさは是非体験していただきたい。岡林信康の「今日を越えて」は染みるしね。
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2003年03月05日(水)
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