私にとって人生で一番の試練かもしれない。 私はずっと、あの小さな体の動物を、こんなにもこころの支えにして生きていたのだな。 なんにも、ほんとになんにもしてあげられなかったのに、ずっと支えてくれていた。 恋愛とか仕事とか、家族の問題とか進路とか、それなりにつらいことは私の人生にもやってきたと思っていた。
でも、今回は違う。 失うと、こんなに痛むものなんだ。 どこへ逃げても、からだに大きな穴があいていて、呼吸をするたびたまらないほど痛む。 それでいて、感覚だけはすうっと冷めていて、自分が守ってあげられなかったんだ、という事実を何度でも思い知らされる。 最後にガラス越しに見た姿を、一生忘れられないでしょう。
たぶん 向き合えと彼女は言っている。 いつまでもぼんやりと未熟でいるわたしに、乗り越えて成長せよと、彼女は言っている。 もう面倒みてあげられないけど、これからは一人でいくんだよ、と。 もう少し、もう少し時間をちょうだいね。
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