ここ一週間で、自分でもびっくりするくらい洋服と靴にお金を使ってしまった。 持っている服のテイストを変えたいのもあったけど、心細かったのかな。 画家をしている友達が、自分の絵を15万円で売るのは「それより安くすると大事にしてもらえないからだ」と言っていた。 母親が、もういい年なんだからある程度高価で質のよいものを身に付けなさい、という。
高いものを身に付けたいと思うのは、自分を安く感じることを恐れているせいじゃないだろうか、とふと思った。 まわりの人に大切に思われたいからかな。 十代や二十代はじめの頃って、そんなことを心配に思わないで、好きなものを好きなだけ手に入れる勢いがある。 大学の頃は、全身黄色い服を着て幸せだった。 まあ、今でもそっちグループではあるんだけど、私も時々人並みに、誰かに好ましいと思われる格好をしたくなる。
お風呂の中で読書することは、マラソンに似ている。 吉田修一「最後の息子」読了。 最終篇"Water"に特に気に入ったくだりがあったので、引用。
「先生、ちょっと失礼なこと言うてもよか?」 「あら、珍しい。何よ?」 「先生を見とるとやろ、ほらプールサイドで酒なんか飲んどる先生を見とると、なんというか、寂しそうに・・・・いや、惨めに見える時がある」 「・・・・面と向かって、失礼ねえ」 「いつもじゃなくて、たまにですよ」 「惨めに見えるから何よ?」 「だけん・・・・そういう時には、どうすればいいのかって・・・・・」 「誰が?」 「だけん、俺が」
この後先生は笑い出すんだけど、水槽で飼ってる熱帯魚だって寂しい女には役に立つことがある、なんて言う。 なんか、妙に気に入ってしまった。
ブログに移行したいものの、使い勝手がいいので、やっぱりここに書いてしまうなー。
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