やっと部屋の掃除を、本棚の整理からとりかかっているが、古い本や漫画に熱中してしまって、全然すすまない。 「いたいけな瞳」の2巻と8巻をむさぼり読んで、私が漢字の「実」という字がすごく好きなのは、吉野 朔実 さんに由来することを思い出した。 文学よりも文学的で、哲学よりも哲学的な作品を描く彼女は天才だ。 私はこの作品に出てくる女性がすごく好きなんだな〜。 (男性もなんだけど、こういう男性はきっと実世界には存在しないだろう。フランス人とかならいるかもしれないけど) 気高くて寛容で賢くて孤独。
でも もしもは いつも もしものままで いつか 忘れてしまうんだ 淡い 気分だけ残して
あなたは 誰よりも 愛されなければ
花は起きていた 起きてひと晩中 ぼくの眠りを妨げた 言葉をかわすこともなく 肉体をかすこともなく 花はまるで剣のように ふたりの間に 横たわっていた
吉野朔美や岩館真理子のような上質な少女漫画って、むしろ大人になってからの方が愉しめる。 ずっと浸っていたいと思わせる余韻。 女に生まれてよかったかもしれない。
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