森達也さんの「世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい」を読んでいて、未だに見ていない「1999 よだかの星」をどうしても見たくなった。
「鯨やイルカの捕獲を止めさせたいが、グリーンピースが主張するように、彼らは知能が高いからという論旨には、大きな声では言えないけれど、どうしても馴染めない」 とこぼす動物愛護団体の女性に 「情に訴えればいいじゃないか」 と森さんは言う。 ああ、原点に戻るなあ、とそれを読んで苦笑してしまった。
動物実験だけじゃない。 自分たちが普段口にする食物がどこから出てくるのか、疑問に思わずに生きているのはおかしい。 肉を食べないのが解決になるわけじゃない。 どれほどの命を犠牲にして私たちが生きているか、命を犠牲にすることへの葛藤が少しでもあれば、他者を容易には傷つけられないはずだ。
牛肉はスーパーのパックから生まれたわけではなく、屠殺場からきている。 品川で、屠殺場に運ばれる牛をほぼ毎朝見ていた時期があった。 その頃は、それでも肉を食べようと決意したわけではなく、ただただ毎日をやり過ごすのに精一杯で、牛を見た朝はひたすら気分が悪かった。
そうではなくて、土下座して拝むべきだった。
久々によだかの星を読んで、自分まで原点に戻ったみたい。
そういえば、金曜Kちゃんらが先にオーダーしてくれていた、コヒヌールでのカレーは全てベジタリアンメニューにしてくれていたのだなあ。 いつも気を使わせてすまんです。 最近は出されたものは食べているので大丈夫。
偉そうに書いたが、私だって酷い。 たべるものがどこからやってくるか、ありがたいと思って食べることは、自分へのリマインダーでもある。 来年の抱負は「食生活を変えること」。 おじゃる丸が彼の目標のひとつは私の食生活を変えることだと息巻くように、私の食べてるものは酷い。 スナック菓子、ドーナツ、甘いものばかり。 からだが喜ぶものを食べようと。 おじゃる曰く、私が口イッパイにきのこをほおばって、にんまり笑っている姿がみたいと。 残念ながらそれはないわな。
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