もんすん日記

2003年07月18日(金) 女 神

「だから周悟は、娘が小説を読みすぎることをも警戒し、小説に溺れたロマネスクな女になることを戒めた。ロマネスクな感情を持った女は、決して現実の幸福に満足しなくなるからだし、もっと悪くすれば、わが身の不幸を享楽して生きるようになるからである。」

「朝子には影がなかった。
 誰にも大して愛情を持たず、一人きりでいても何か楽しみをみつけ、人の邪魔には決してならず、自分のことをくよくよ考えず、いわば底抜けに明るかった」


三島由紀夫 「女神」

三島って面白い。


 < 過去  INDEX  未来 >


もんすん [MAIL]

My追加