大道珠貴さんの背く子を読んでいる。珠貴さんの作品はビシバシツボにはまる。身につまされることもあり、激しく嫌な面も、過度に共感できる部分もあり、ページをめくる手が止まらない。主人公の春日は3歳。自分の子供の頃とちょっと重ねて見てしまうなあ。 3歳ならば、もっともっと混乱しているだろうと思うけど、この人はするっと物語を運んで違和感を感じさせない。
私もこれくらいのとき、簡単に言えば、大人から見てヤな子供だったに違いない。 「あの子はいつも大人に気を使って・・」とか「敬語なのがよそよそしい」といわれて、子供ながらにすごく傷ついていた。今思えば、全然なんともない気がするけど。妹が、これまた無邪気を絵に描いたようなこどもで、よく比べられたような。こんな風に無邪気に振舞えば、大人は喜ぶんだなあ、とわかっていたけどどうも出来ない自分がいたり異様に恥ずかしかったり。で、春日にはいたく共感してしまった。 「この大人は私がこのままいるほうがいいのか、早くあっちにいけと感じているのか?」と思うところなんか、そのままよくわかる。
その頃の僻みがあるんかもしらんが、無邪気で元気な子供しか可愛がらない大人は大嫌い。子供の集団に接する機会があっても、一番暗そうでおとなしそうな子ばっかり見てしまう。
最近、駅でキャットフードを買って、一部を駅猫タンにお裾分けしている。ちゅんちゃんは見つからないまんまだけど、お世話しているおばさんが探しているという人の手に渡ったと思いたい。会えないので確認のしようがないんだけどさ。 キャットフードを買うコンビニのカウンターで、キャットフードをあけるための割り箸を2,3回お願いしたら、カウンターのおばさまは、それ以降言わなくても割り箸をつけてくれるようになった。 若いバイトさんのレジにならんでも、おばさんは「その人には割り箸いれてっ」と指示してくれるんだな。サービスってこういうことだなあ、とそのおばさまにいたく感動してしまった。
おじゃる大阪出張のため、予定が2転3転したが、結局こなくなったので(社長が禅の修業に行ったため)、誘ってくれた友達と会おうと思ったけど、鬱っぽさ(あくまで”ぽさ”)が良くならないのでやめた。かわりといっては何だけど、また長電話。中学時代からの友人で、うちの親のことなどもよくわかってくれるので、話しているとすごくラクなのだ。やっぱり会えばよかった、と思ったけど、既に夜中。悪い癖なんだよなあ、これ。 スキな人の態度に一喜一憂している彼女はえらく可愛い。私は友人には早く結婚してもらいたい、自分は最後の最後がいい、という身勝手な希望があって、密かに結婚式のスピーチを頭の中で考えたりしておんです。
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