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友達が結婚する前。旦那となる前。 彼は真っ赤な店、デビット・リンチの世界に陥ったかのような不思議な空間を醸し出している店に勤めていて大変お世話になった。 そう云えばあの頃すんごい「シェリリン・フェン」が好きだったよなあ。 好きで好きでリンチの娘作の「ボクシング・ヘレナ」ドキドキして観たなぁ。 あ、「二十日鼠と人間」あれは、今でも一番好きな作品かも。
じゃなくって。心斎橋から難波付近までブラブラ2往復した後、彼の店に行ってたよな。週に2、3度程。結構怒られたけど。 「お前ら水商売の女と違うんやから、こんな時間迄フラフラするな!」 今考えると、水商売もしろーとも関係ないやん。と思うけどシュンとなって怒られてた。でも、怒ってた割りには、スパークリングワインの瓶をバンバン持って来てくれてたなぁ。やっぱり、遅くまでウロウロしてた彼女を怒って、んで伴ってた私にも腹立たしくて、でも、会えて嬉しかったんやろうね。多分。 寝汚い私は、早々に沈没してたけど。鰻谷から南船場への出勤は楽だった。
一度、閉店間際に目を覚まして座席の後ろを通るオッチャンの気配を感じ、 咄嗟に後ろを振り返ると誰も居ない。 「?」 と思い、前に座る友達に「?」の雰囲気を伝えてみれば 「わかったん?」とニヤリとされる。 「は?」と問い返してみてもニヤニヤ笑って「だから、通ったん判ったんやろ?」 「オッチャンが、トイレに行ったんやろ?」 「人は、通ってないで」 ぞぞけた。否、寒いぼで全身が覆われた。 目の前で笑っている女の神経がわからん。何で笑ってる。おまけに 「だから、振り向いてんやろ」と聞いてくる。 確かにここに幽霊ってかお化けってか霊が出る話しは、聞いてたました。 同じ系列のイタリアンの店のトイレでエゲツなく気持ち悪い思いもした。 だからって、笑いながら言うな! 確かに不気味な思いをした事は多々あるけど笑いながら言われると不気味さ倍増じゃ!
愛するその店は今は無く、他の店舗が入ってるけど 「オッチャン」は未だおるのか?
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