2005年12月07日(水) |
Ethical Economist |
一部でうわさのJoseph E. StiglitzによるBenjamin Friedmanの「The Moral Consequences of Economic Growth」への書評ですが、Foreign Affairsのサイトに載ってますね。最初の段落の小見出し「Growth may be everything, but it's not the only thing」が気になるひとも多いようですが、それだけじゃなく大変示唆に富んだおもしろい書評だと思いました。英語が苦手なワタクシはもとの本を読む元気はいまのところないのですが。さて、この書評のなかでは、この部分がきになりましたね。In a market economy with imperfect and asymmetric information and incomplete markets -- which is to say, every market economy -- the reason that Adam Smith's invisible hand is invisible is that it does not exist.情報が不完全で非対称であり、不完備な市場のある市場経済−言ってみればすべての市場経済だが−では、アダムスミスの見えざる手が見えない理由は、それが存在しないからである。 もちろん、 Understanding these limitations of the market leads to an understanding of the necessary role of government in promoting growth and making sure that it is the right kind.(市場のこれらの限界を理解すれば、成長を促進するための政府の必要な役割を理解することができるし、それを確実に正しい種類のものとすることができる)なんですけどね。2次統計に過ぎないGDP成長率で「改革の成果が」とか言ってるひとたちにはぜひ読んでもらいたいところです。
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