ある大学院生の日記

2003年06月01日(日) 工作船

先日購入したぐるっとパスがあるので,お台場まで行ってきました.上野あたりの美術館博物館も魅力的ですし,多摩動物公園なんてのも入れちゃうのですが,やはりここは,お台場にみるべきものがあるのでした.

工作船

ですよ.ぐるっとパスは基本的に常設展示しか見ることができないので,工作船公開が企画展だったらやだなあ,とか,「世界の不審船展」とかやってたらどうしよう,と心配していたのですが,そんなことはまったくなく,あまつさえ,工作船公開は無料でした.まあいくら笹川良一を館長とした船の科学館とはいえ,「世界の工作船展」とかいって各国から選りすぐりの工作船を並べるような政治力も財力もないのかもしれません.1世代前でいいからずらっと展示してみるとそういうのっておもしろいと思うんですがね.えーとまあそういう期待と不安と心配を持っていたのですが,そんなことはまったくありませんでした.杞憂というやつですね.それより驚いたのは,工作船人気(?)でした.やはりこういう御時世にあって防衛および安全保障に対する一般国民の関心および知識水準の向上が見られており,このような工作船の展示を通してさらなる知識の普及・注意の喚起が試みられているところなのでありましょうか.まさか.しかし,待ち時間は2時間を超えるという体たらく(??)であったため,「並んで物を見るなんて旧ソ連か?」という正しい疑問を抱いてしまい,けっきょく,遠目にちらちらと眺めて帰ってきました.えーとなんですな,工作母船というには意外とちっちゃい気もするし,工作船というには意外とおっきい気もしますな.とはいっても,いまとなっては錆付いた鉄のカタマリに過ぎないわけで,しかも,一般公開は周りをぐるっと歩くだけなので,しげしげと見たからといって「ほほぉこいつはすごいや!」となるものでもなさそうな気がします.でもまあ,直接見ちゃって,銃撃戦にいたる関連資料をちらちらと見たりすると,やっぱりこういうのが近海をうろうろしているというのは正しくないことなのではあるまいか,と夕焼けの空をきっとナナメににらんでしまうところではありますな.

ところで,有料で入るべき船の科学館はそれほどでもなかったのですが,その斜向かいにある日本未来科学館は面白かったです.顕微鏡でヒトのDNA見ちゃったりしたし,アシモも見ちゃったし.こりゃおもろいですよ.監修は日本を代表するような錚々たる顔ぶれのようですし.あれみると,理系に行きたかったとおもいますね.ほんとに.きょうは疲れていたのでざざっと見て帰ってきちゃいましたが.こりゃおすすめでっせ.


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