ばたばたした1日でした.午前中は内閣府の研究会でここのところいじり続けていた世代重複モデルの数値シミュレーションを発表して,午後3時から同じく内閣府で累進税制下のMCPF論文を発表し,池袋へ行ってきました.MCPFは何を言われるのかちょっとどきどきしていたのですが「そんなものなのですか」というコメントしかなかったようで,とくに修正も加えずにいくことにします.いいのかな.いいけど.お昼ごはん直後はちょっと時間があったので,Atoda, Naosumi and Toshiaki Tachibanaki. 2001. Optimal nonlinear income taxation and heterogeneous preferences. Japanese Economic Review 52(2), 198-207. を読んでみました.「所得再分配調査」を使って効用パラメタと税制パラメタを推定し,社会厚生関数パラメタを設定して最適税制を推計する,というものなのですが,Nash型社会厚生関数を想定すると1978年当時の税制とほぼ同じ,というのが大まかな結論です.たぶん.われわれの論文では「どのようなベルグソン・サミュエルソン型社会厚生関数をもってきても現行税制は最適化されない」という主張をしているので対照的です.いひひ. いやしかし,今週はさすがに疲れました.ちゃんとした生活に慣れていないといわれればぐぅの音もでないのですが.
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