ある大学院生の日記

2003年02月28日(金) ふわぁ

引越し先のレイアウトを考えたり,MCPF論文に対するコメントについて考え込んだり,新たな推定(?カリブレーション?)を考えたりしてみました.あーあとは明日の準備ですね.意外と時間かかるんですよね.

バートランド・ラッセル自伝的回想』を読了.哲学と人物評論の部分はよくわかりませんでした(ということは半分以上よく分からなかったのです)が,「経済学は難しすぎる」と言ったとか言わなかったとか人物だけあって,良識に富んだ文章が多いように思いました.とエラソウに言うほども立場じゃないんですが.しかし,「平和への歩み」等の文章を書いたラッセルを生んだイギリスがいまやイラク攻撃を進めようとしていることは悲しい事実のように思われます.

ええとまあそれ以外にも.

経済学の全体は,それが正しいものである限り,歴史的事実によって例証される因果法則から成り立っている.しかしだれでもすぐわかるように,経済学の想定された法則は100年前に考えられたよりもずっと一時的で地方的な正しさしか持たない.
「芸術としての歴史学」205〜206ページ
私は若い教授たちに,彼らの最初の業績は,博学な少数の人のみに理解されるために,専門語で書かれるべきだといいたい.このことを背後にふまえてはじめて彼らは「大衆によくわかる」言葉でいうべきことをぴたりと表現することができるのだ.
「私はいかに書くか」227ページ
つねに「正しい」人は,いつも,あるいはほとんどいつも退屈である.……理論で生きることはすべてほこりっぽく,無味乾燥である.
「幸福への道」232ページ
自分の好むグループに勝利をもたらすにはどういう手段をとるべきかについて学ぶべきではない.なぜかというと,このような手続きはもはや存在しないからである.自問しなければならない問題とは,軍事による抗争……を防ぐために,どういう手続きをとりうるかということである.
「人間の危機」247ページ


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