ある大学院生の日記

2002年05月19日(日) おおわらい

全然知らなかったのだが,稲田献一氏がお亡くなりになったそうだ.ご冥福を.……え?知らない?という院生はたぶんいないとおもうのだが,かの有名な「Inada condition」の稲田先生なんである.

ええと,そんなことも知らず,先日地方財政研究会があったことも忘れようとしつつ,大洗水族館アクアワールドに出かけた.いつのまにか北関東道ができていて,常磐道からは友部ジャンクションで乗り換えることができる.水戸大洗インターチェンジを下りるとちょっといくとある.が,混んでいた.どうもサーフィンの大会があったらしく,駐車場がいっぱいいっぱいであった.ちょっと遠くに停めててくてく歩いていったが,海風が強くて涼しかった.サーファーというのもたいへんであることよなあ.で,水族館なのであるが,でっかい水槽を作るのが最近の流行なんだろうか?大洗沖を再現しました,とまではいかないが,近海魚がうろうろしている水槽があったり,さめばっかりすいすいと泳いでいる水槽があったり,昔なつかし紅海の水槽があったり,なかなかおもしろかった.紅海の水槽にいた魚の名前が一部省略されていたのは残念だ.調べたかったのに.ううみゅ.魚の名前がわかるとおもしろいだろうなあとはおもうが,そんな記憶力がないのが(そこまでやる気にならないというのが)くやしいところだ.ダイバー資格のなかに,サカナの名前を知っている,とかいうのがあったような気もするがそれもまたムベなるかな,である.しかし,サカナ程度の知能……といっていいものかどうかよくわからないのだがまあサカナ程度の知能……ならともかく,アザラシやアシカくらいの知能の持ち主になると,一頭だけで狭い水槽の中をくるくると泳いでいるというのはどういう気分なのだろうか?こっちは見る側だから3分も見ればほほお,とおもって次の水槽に移るわけだが,むこうはとくにそんなこともなさそうである.むこうもみにくる人間どもを観察して,ほほお,とおもっているのだろうか?まさか.團伊玖磨の随筆の中にタコの話があって,その随筆の中でも聞いた話だと書いてあったのだから真偽のほどはかなり怪しいのだが,この水族館にはミズダコの水槽があってその話を思い出してしまった.その話というのは,ある水族館の忘れられたタコが,空腹に耐えかねて自分の足をひとつひとつ食べ,あげくにどよんとした水槽だけが残った,という話なのであるが,アクアワールドの水族館のミズダコはなんとなくでろんとしていて,やや正視しずらいものがあった.

というようなことはすっかり忘れて,常陸那珂湊で寿司をぱくぱく食べて帰ってきた.カツオのみりん干しを食べねば.


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