ある大学院生の日記

2001年12月14日(金) 国際文化会館

NBERとのコンファレンスにきていた先生に会いに,国際文化会館に出かけた.悪名高き(?)日銀鳥居坂分館のおとなりですね.コンファレンスには東大の先生も多く参加していらして,「きみはいったいなにしにきたんだ?発表するのか?」とか言われてしまった.先生と打ち合わせをするついで(?)に,ランチもお相伴に預かってしまった.鴨とか出たぞ.緊張してなにがなんだかわかんなかったけど.ひー.Organizerの先生ごめんなさい.スーツ着てたけどただの院生なんです.ごめんなさい.

そのあと,神戸のほうの先生に「きみはどこにでも顔を出すなあ」といわれてしまったが,よく考えたら「アナタだってどこにでもいるじゃないですか神戸のくせに」なのである.とても面と向かってはいえないけど.

ところで,現在「収束しない」と頭を抱えているのは,OLGのカリブレーションだかシミュレーションだか,というのであるが,数値解析の手法としては,infinitely-lived agentsのモデルよりも格段にむずかしいらしい.しかも,ここによると,定常状態から定常状態への移行を取り扱うのはもーっと難しいらしい.ひょえ.ただ連立方程式を解いてもらえばいいだけかと思ってました.ひえ〜.


Infinitely-lived agentsといえば,個別リスクがあってマクロリスクがないようなモデルのことをBewley typeのモデル,なんて呼んだりするのだが,その名前の由来となった論文のうち,nondatedとされていないほう(と,Aiyagari [1994] などでリファーされているもの)を発見.Bewley, Truman F, [1986] "Stationary Monetary Equilibrium with a Continuum of Independently Fluctuating Consumers." In Werner Hildenbrand and Andreu Mas-Colell (eds.), Contributions to Mathematical Economics in Honor of Gerard Debreu, North-Holland, です.pdfはこちら.ちらっとみたところ,数学いっぱいでよくわかりません.なんってったって,マネーがはいってるもんね.



マネーといえば,緩やかなデフレとインフレの影響は非対称だ,とか言われるが,少なくとも成長経済においては,実質の価格(これはなんだ?)が上昇基調にあるが,名目価格が硬直性を持つため,インフレ状態で価格改定をしないコストを高くすることで厚生が増加するから緩やかなインフレがいい,ということか? なんにせよ,名目価格の硬直性・粘着性の議論が大いに関係することは間違いないようだ.うおー,苦手なところだ(どこが得意だ,と聞かれると困るが).

おもいだした.某ワクチンソフトのアップデートをしたら,PCが起動しなくなってしまった.怒り心頭.政府モード,ではない,セイフモードで起動してアンインストールしてやった.ふっふっふ.


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