週末はごろごろしていることが多いのだけど,ちょっと思いついて映画を見に行こうとおもったんだけど,行ってみたら時間が会わなくて,結局見なかった.こういうところって,新聞の映画欄に載ってないのよね〜.まあ,Tokyo Walkerでもなんでも見ればいいんだけど.
夜テレビを見ていたら,農業の今後,とかいうのをやってた.またもや「構造改革」がどうしたこうした,という話になっていた.「構造を改革するこっちゃ.改革を構造してはいかんな」とかぶつぶつおもいつつ見てしまった.農業っちゅうのは,補助金もらってぬくぬくして,この不況期に特別ナントカとかいって保護されてもうケシカラン,というのは,実際にぬくぬくしているかを含めて暴論だとおもうんだけど(みんながそうおもっているとすれば,大挙して農業に転職していてもいいはずだし),保護は保護として,何を保護するんか,というのがもちっと明らかにされてもいいようにおもう.安い野菜が海外から入ってきているんだけど,だからといってすぐに転職するのも難しいからまあ一時的に保護してあげましょか,というふつうの産業政策みたいなものなのか,農地・山林といった環境保護・治水治山政策の一環としてピグー補助金的なものをあげましょか,といってるのか,はたまた食糧安全保障のために保険金みたく払っておきましょ,といっているのか,さまざまな理由があると思うんだけど,どれが重要でどれは不要なのか,保護すべきなのは農業なのか環境なのか農家なのか,あたりがはっきりしない.政策に手段はひとつだけ,というのが経済政策論の基本なんだろうけど,それと政策の透明性とかシンプルさ,というのは往々にして対立するのが難しいのであろうなあ.
そういや,先週だっけ,テレビで芸能人が,相続税が高いのはケシカラン,といって怒っていた.なんにもせずに親からもらうものに税をかけて何がいけないんだ? あほちゃうか,とおもうし,意外とこういう芸能人が「歯に衣着せぬ」とかいって珍重されているのはどうかとおもうぞ.相続税が低いと社会階層の分化が進む,とかいうけど,これも,結婚がどれほど同一階層内で起こるかにかなり依存する,という論文がある.金持ちが金持ち同士と結婚すりゃそりゃまあ社会階層の分化も進むかも知れんけど,ということさ.しかし,大金を相続するひとなんて金持ちなんだから,限界消費性向は低いだろうし,そこらへんから税金とって低所得層を減税したほうが景気もあがるし公平にもかなうとおもうんだけど,これって何か変な考え方なのかしらん.