ヘレンの日記
DiaryINDEX|past|will
| 2005年04月16日(土) |
大好き♡ インドの列車。 |
ガンジス河を見納めし、バラナシ駅に向かう。 「迷って下さい」と言わんばかりの路地からやっと抜け出す。 ガンジス河の眺めが最高のゲストハウスだったんだけど道がすごい複雑。
今日も、もの売りの皆さんの営業は激しい。笑 この道を通るのも今日が最後。そんな思いも錯綜し、ついつい足を とめると、さぁ大変。本当に商売熱心だよね〜。人口も多いし、 インドも将来、経済大国となると思う。
列車の到着1時間前には、駅に着いた。 インドの旅を楽しくするもの。それは「ゆとり」。騙されたり、 嫌な思いをした人の体験談を聞くと、皆は、こう言う。 「おかしいと思ったけど、体調が悪い、または疲れてて、 早く解放されたかった。時間がなくて、急いでた。」と。
徒歩なら道を間違えても、戻れば良い。しかし乗り物で、乗り口と 降り口を誤るのは時間の限られてる旅行者にとって、キツイ。
駅って本当に不思議。食事もできる。地面なのに座る、または寝てる人も いっぱい。物乞いもいる。数センチ間隔の場所で、様々なことが行われて いて、歩く場所は僅か。本当に人が多い国だよね。
列車のチケットは外国人専用オフィスで買う。 名前、性別、年齢、ビザ番号まで書いて登録するんだよ! 列車にはなんと、座席表が張り出される。年齢まで全員に公開する。 列車には等級があって、金額も5倍近く開きがある。
寒いエアコン車。個人用の風呂、トイレ、寝台つき。中から鍵 もかけられる部屋。食事つき。 快適な1等 エアコンつき。2等より席が広い。 楽しい2等 扇風機。固い椅子。インド人との交流が深められるよ。 *なお1、2等は希望すれば寝台つきにしてもらえる。
プラットフォームでチケットを見てると必ず、誰かが覗き込む。 そして「次の列車」とか、何か説明してくれる。人が良いんだよね。
「プラッとフォームの変更」のアナウンスが入った。 「移動。あっちを通ると良い。私達は線路を横切るけど。」と言い 数多くのインド人が線路を横切る。笑 物売りも商品を頭に乗せ、 必死に移動。笑いが止まらず、私も笑いながら移動。線路を横切ろう と、挑戦したけど、さすがに止められ、止めました。
思い起こせば、目的地に到着したと思って、下を見るとプラット フォームがない。「別の列車が止まってるから、もうチョット待って」 そう説明された。
ところが横を見ると、ジャンプ一番、降りてる人もいる。 プラットフォームの遥か手前の駅じゃない場所で勝手に降り、田んぼ道 からどんどん岐路につくものが多数。前払いだから、誰も何の文句も 言わない。←いつか、やってみたいなぁ。笑
2等に乗り、メッチャ楽しかった。必ず、周りが話しかけてくる。 フルーツとか食べてると、一緒に混ぜてくれる。 インド人の英語、慣れるのに大変。ネイティブと話すより神経使った。 ファルザル→father マルザル→mother だもん。笑
それに行動もメッチャ面白い。予約制で、車掌がちゃんと見に来る。 なのに、外国人の私達の席は気づくとない。 そのため慌てふためく西洋人の顔をいっぱい見た。笑 今、座っていない。=開いている=皆の席=荷物置き場って感じ。 15分もいないと、または別の場所に移動してると、席はない。笑 あれほど綿密に予約してるのにね〜。笑うしかない。けど使ってない と思うから、荷物を置いてるだけで彼らに悪気は、全くない。
食事も荷物も、自己管理さえできれば、2等は最高! 朝6時頃、「チャイィ〜」とチャイ屋の声がする気がする。 頭元で拍手が聞こえる。目を覚まし、起き上がると、物乞いが私に 手を出してる。←面白い国でしょ。目覚ましが、物乞いなんて・・・
「こんなに早起きなら働けよ〜」と思うが、私も寝ぼけ眼。 物乞いの真似をしてみる。拍手して、物乞いに手を差し出す。 彼はギョッとした目で私を見るが、行っちゃった。笑 物乞いに無視されたぁ〜。笑
そして、もう1回、横になる。停車するごとに、物売りが、 乗り込んでくる。ショッピングのチャンスがいっぱい! 食べ物、飲み物、神様の絵、仏像、玩具もろもろ。見てて楽しい。
お手洗いに行く。なんと穴の底に地面が見える=線路に垂れ流し。 線路を掃除してる人が、いっぱいいる理由が分かった。 付け加えて、皆、ゴミを窓から落とす。←これは許せなかったけど インドで、ゴミ箱を見る機会が非常に少なかった。
メッチャ生活感あふれる電車。電車だけじゃない、人間の欲望を ストレートに出す国、インドに、私は見事にはまった!
インドに行って、一番好きな場所、それはタージ・マハールとか 世界遺産でも、観光名所でもなく、「列車の中」。
|