ヘレンの日記
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2005年04月14日(木) バラナシでガンジス河を、垣間見る(お金と交渉)

とてつもなく大きな河。ここで手足を水に浸し清め、ボートに乗りたい。
「インド=ガンジス河」、そんな気持ちで訪れた憧れの場所。
ボートに乗る前には必ず、料金の交渉が必要。
お金が関わることは事前に「契約の手続き」をするんだなぁ。
それを楽しめるかで旅の楽しみ方も、変わる。

こじれると、「もめること1時間」なんて恐ろしいこともある。
「インド人は女の子に優しい'LOVE インディア'を連発しても大丈夫」
そう聞いたけど、私のキャラじゃない。そのわりに使った。笑

乗るなら朝が夕暮れって決めてたのに、昼間から捕まった。
同じホテルの男の子と一緒にガートを見てたら、囲まれた。笑
物乞いに、売り子さんに、ボートマン。皆の営業努力だけは買うよ〜。

ボートの言い値は20ドル。ドルだと数字は小さくても高額。
だから、わざと米ドルで持ちかけてくる。生活かかってるしね。

昔、英会話のクラスメートが仕事でインドに住み、メイドを雇った。
「月給が25ドル」と言ってた。そう考えると、20ドルは大金。
一緒にいた男の子も変と感じ(彼はインド2回目)「ルピー、ルピー」
と、言っている。

「どうして、ドルなわけ?」と言うとボートマンは、こう答えた。
「米国人もインド人も、体に血が流れてる。同じ人間だ、どこが違うんだ。
違いが、あるんなら言ってみろ」と。←チョット哲学的でしょ。笑
さあ、何て答える????     






即答で、「違うでしょ。」と言うと、ギョッとした顔をされる。
「国の名前と通過の単位。」が違う。「だいたいインド人と日本人が、
米ドルで交渉する? 米ドルなんて持ってないよ。ここはインド。
ルピーしか持ってない。」そう言うと、彼は、黙った。

10秒後「お前は、何で英語を喋る。他の日本人は何も言わず払った。」
そこで「他の日本人も、同じ事を感じたはずだけど、気分良く乗せて貰うた
めに何も言わず、払ったんだと思うよ。皆、この人は嘘つきとか、感じてる
と思うし、ちゃんとした金額提示をしないと、長期的に、日本の観光客を失
う。」と他の日本人を弁護。
次に来る人たちを大事にする言動をするのが、旅人の使命★

ルピーでの交渉が始まる。250ルピーからスタート。この時点で7割も安くなった。
米ドルと、何も換算してないじゃん。チョット間抜けなのが、かわいい。
笑いたい所をグット押さえ、交渉を始める。

1台で100ルピー。250円で手を打った。割り勘だから130円。まだ下がったと思う。
けど、相手の協会からのボートレンタル代と時給を考えると、値段を
下げるばかりが、良いとは限らないし、気分よく乗せてもらうのも大切。

ここまでなら、快挙と思うでしょ。
それが、20ルピーで乗せてくれるスポットもあるみたい。

↑ そう聞くと、どう思う? 最初は皆、やられたって思うんだよね。
  私も昔は、そうでした。

比較するにも、だいぶ離れた場所だし、乗る時間に人数も、まちまちだから
何を高いとも、お得とも言えないかもね。それに金額事態、大事かどうか?

インドについてアドバイスも含め、いろんなことを教えてもらった。火葬場
で切り抜けられたのも彼のおかげ。←ここは、観光客泣かしスポット。

火葬場には「死を迎える部屋」がある。門番がイカツイ顔をして、手には
刀みたいのを持ち、老女が手を、観光客に差し出す。
「付き人(笑)が丁寧に解説する。薪代もかかるし、火葬には1人50万円かか
る。(これは嘘。1桁、鯖読んでる。)日本のJAICAも、支援してこの火葬場
を作ってくれたけど、とにかく金が必要なんだ。お布施を。」

立ち去ろうとすると、門番に怒鳴られる。凄みのある英語だねぇ。
以前も、ここに来た連れは「過去に莫大な金を取られた」と慄いていた。

無言で去るのは良くないと察し、主張しました。
「ここにJAICAの看板があるってことは、日本人は、もう十分に、この場所
に貢献してる。JAICAの基金は日本国民の税金から出てる。 
                ↑ 実際の所は、知らない。 
日本人はインドが好きだから、ここに寄付したんだよ。あんまり
「お金」って言わないで、日本人の好意を大切にしてね。」

そう言うと、先ほど怒鳴った人も、何も言わない。付き人に目を落とすと、
理解したかは、分からないけど「次の場所に」と誘導してくれる。

だいたい、門番に渡した所で、実際に使ってもらえるかどうか怪しい。
ボートでも「見学は無料。薪代とか寄付を要求されても、絶対に払うな。」
と、忠告を受けている。実際の所、個人の袖の下入るんじゃ・・・

日没後、ボートマンにお祭り会場で再会。「ここに座ると良い」と、特等席
まで誘導してもらった。彼にはお世話になった。そんなことを考えると私は
100ルピーより、もっと彼に払っても良かったなと思ってる。納得してる。

これがインド式のショッピング。


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