あたしはA型である。誰がなんと言おうとA型である。
「血液型って途中で変わることもあるんですよ」
であるとか、
「限りなくO型に近いAでしょう?」
であるとか、
「マジで?ウソでしょ?」
というようなコメントを頂くのは心中複雑であり、なんとかしてあたしに対する間違ったイメージを払拭するべく日々努力をしているのですが、なかなか認めてもらえず、世の中の厳しさを痛感しているのですが。
卒園式、入学式と言う大きなイベントを控え、いい加減髪の毛をなんとかしたいなあと思っていたあたしは、美容院に行くことにした。
どんな風にしようかなあ、と待っている間に雑誌をペラペラとめくり、大体の感じを美容師さんに伝え、あとはお任せするのがいつものパターン。
今日も大体の雰囲気を伝え、久しぶりの美容院、手当たり次第に雑誌をめくる。
古くなった芸能ネタにへえ〜・・・そんなことがあったんだ〜・・・とテレビもろくに見ない世間知らずのあたしは感心することしきり。
久しぶりにパーマをかけたもので、待つ時間がえらくあり、とうとう残すところあと1冊、と言うところで、部屋の片付けについての特集記事に目が止まった。
あたしがA型ではないと思われる原因の一つに「片付けベタ」と言うのがある。
昔っから整理整頓であるとか、部屋の片付けであるとか、掃除の類がほんっとうに苦手で、と言うか大嫌いなんである。
自分でもその辺のところがダメなんだよな、と思いつつも腰が重く、なかなか片付ける気にならない。
そんなあたしは、よくそう言った雑誌の特集を目にし、なるほど、これなら片付くなあ、と思ったりもするのだが、
「めんどくさい」
のひとことでことごとく却下されるのだ。
先日も、物置状態と化していたクイーンサイズのベッドの上にある衣類を、しびれを切らした夫が片付け始め、一緒に作業をはじめたものの、5分後には音をあげるというだらしなさ。
このだらしない性格はどうにもならんね、と記事に目をやると、性格診断テストがのっていた。
設問に答え、得点数でタイプが分かれるというもの。
ふむふむ、とやってみると、「豆粒の上に寝たお姫様タイプ」と言う結果が。
アンデルセン童話で、何枚も重ねた布団の下のたった一粒のえんどう豆が気になって眠れなかったお姫様ということなのですが、つまりは完璧主義。
やり始めたら完璧に仕上なくては気にいらない、だからいったん片付け始めると、きちんと終わらなくては気が済まず、そのための労力を考えるとうんざりとし、やらないほうがマシ、今日はやめよう、明日にしよう、と永遠に来ない明日に誓うタイプなのだそうだ。
まさにそのとおりだよ!
やりたくないわけではないのだ。やりだしたら、完璧に仕上なくては気が済まないからなのだよ。
だからね、片付けベタって言うのは実は完璧主義の裏返しだったりするんですよ、うん。
そこ、ただのめんどくさがり、って言わないように。
あたしのマイは非通知です。