金曜日は飲み会。メンバーは「下ネタを限りなく日常会話として話す会」の会員。
仕事中にヒマさえあれば下ネタばかり話しているので、この際、プライベートで大いに語ろうではないか!と飲み会を計画したのがひと月ほど前。
メンバー全員の休みであるとか、懐具合であるとかがいまいちうまくかみ合わず、何とかこぎつけた金曜日。
ボーリング大会のあと、一番ビリの人に罰ゲーム、とかカラオケ行っちゃう?とか、企画は大盛り上がり。
店もあーでもないこーでもないともめにもめ、ひとりがどうしてもそこがいいと言う居酒屋に決定した。
約1名は話によるといくら飲んでも酔わない、と言うほどの酒豪。約1名はグラス1センチのビールで真っ赤になるという下戸。さて、一体どんな展開になるのやら、と大いに楽しみにしていた。
「うららさんと話してるとどうしても下ネタになっちゃうんだよね」
と、どいつもこいつもあたしのせいにしやがって、あたしは歩く下ネタ?あたしの顔はそんなに下ネタっぽいんですか?
「では、本日のルール。下ネタは一切禁止。プラス陰口も禁止ね?」
と言うことにしたのだが、
「じゃあ、一体何を話すって言うの?あたしたちから下ネタ陰口を取ったら」
「いやあ、この料理うまいっすね、とか、今日も寒いねえ、とかじゃん?」
「30分と持たないと思うよ」
そんなこんなで店に向かう。結局ボーリング大会は中止になり、まっすぐ居酒屋へ向かう。予約をとると時間制限があるということで予約はとらず、無制限に飲もうということに。
「まずはビール?」
とか言ってみんながビールを頼むなか、下戸君はひとりかわいらしくサワーなんか頼んでるし。
「とりあえず、お疲れサマー!かんぱーい!」
一気に飲み干したい所だが、このメンバーで飲むのは初めて、しかも翌日は仕事となれば、飲みすぎ注意な訳で、おとなしく少しずつ飲むことにする。
料理を次から次へと頼むのだが、時間はかかるわ、出てくりゃ少ないわ、まずいわ、文句たらたらな状態。
「誰だよ、この店がいいってごねたのは」
店を選んだ本人含め、全員がひとりを指差す。
「だってえ、前にきた時はこんなじゃなかった気がするよー」
ひたすら飲み食い、ちょっとでも下ネタに話が流れていくと、
「今日は下ネタ禁止でーす!」
と茶々を入れ、
「じゃあ黙ってるよ、下ネタ以外で盛り上がってみてくれる?」
「いや、3分と持たないと思うし」
そんな感じで、5時間あまりくだらない話で大盛り上がり、仕上げにラーメンでも食いに行く?と言う話になったのだけど、どの店も行列。
「じゃあ、今日はお開きと言うことにしますか?」
と、12時には解散した。
同じ方向の同僚とタクシーで帰宅。さすがにみんな寝てるかと思ったら、夫と息子が風呂に入っていてびっくり仰天。
「さっきまで寝ちゃっててさ、起きて風呂はいるって言うから」
あたしも風呂に入ってすぐに寝た。
飲みすぎず、ほどほどにほろ酔い加減で翌朝も二日酔いにはならず出勤。
マネージャーに
「昨日はこのメンバーで飲み会だったんですよ」
と報告すると、
「ま〜じ〜?いいなあ〜・・・今度は俺も誘ってよ。えらく楽しそうじゃん」
と言われ。
そうです。
「下ネタを限りなく日常会話として話す会」の名誉会長は他でもない彼なのだから。
あたしのマイは非通知です。