娘も小学4年生になり、なんちゃって母であるあたしが今、一番頭を悩ませているのは、性教育、なのである。
うちの娘は体格がいい。4年生にして、140センチを超え、体重も30キロなんて軽く超えてしまっている。
先日たまたま肩幅を測ったら、あたしと2センチしか変わらなかった。
まあ、そんなことから、当然、そろそろ月のモノが始まるであろうことは確かで。
自分が子どものとき、どうだったかなーなんて遠い過去を紐解いてみると、あたしの母は淡々と「生理って言うのは・・・」みたいなことを説明してくれたように思うのだけど、あまりにストレートすぎる説明で、子どものあたしのほうが照れくさいと言うか、なんだか拒否反応を示してしまったように思う。
当時は今と違ってそう言う話はオープンにすることではない、と言うのが色濃かった時代。
そう言ったことからも、その頃のあたしは意外にも性的な話はしてはいけない、と言うような意識が強かったように思う。
同級生で体格のいい子が一足先に初潮を迎え、そう言った子って言うのは不思議と精神面でも大人で、男子にからかわれてもやんわりとかわす様を見ては、生理が始まるってことはやっぱり大人になるってことなんだな、と感心したりもした。
思春期を迎えても、自意識の固まりだったあたしは生理用品を買うのが恥ずかしくて恥ずかしくて、自分で堂々と買えるようになったのは結構大人になってからのことだ。
恥ずかしがることなんて全くない、健康な証拠なのだから堂々としていればよいのだ。
で。
娘にそろそろ教えておかないといけないなあ、と思いつつ、いつ、なんと言っていいのやらタイミングを逸している。一応サニタリーショーツはんて言うものは用意してあるのだが、肝心の説明がまだなのだ。
突然、
「女の子はね、毎月血が出るんだよ」
と話し始めても何のことやら、だし、自分が出血してるときにわざわざ呼びつけて、
「ほら、こんな風に血が出るんだよ」
とレクチャーするのもなんかヘンだ。
どうすりゃいいんだよ〜・・・と頭を抱え、日々が過ぎていく。
来月は体験宿泊があり、もしその時に始まっちゃったら、あせるだろうな・・・とか考えると一刻も早く話さなくては、と気ばかりあせり。
と言った所で、娘が毎月買っているマンガ雑誌を読む。イヤ、普通に。少女漫画って結構理屈抜きに楽しめるんで。
連載マンガの主人公の恋の行方をどきどきしながら読み、娘もこう言うの読む年になったのね、やはり、なおさら早く話さなくては、と思っていた所。
生理について書いてある〜!
しかも実に分かりやすいぞ。
もう生理が始まっている同級生の女の子がまだ始まっていない子に説明をするという内容。話の展開からしてエッチについても書いてあるじゃあないか。
生理の仕組みを説明し、実際に受精の話になって、
「じゃあ、どうやってするものなの?」
と言う質問が出てきて、どきどきしながらページをめくると、
と実にストレートな・・・。
それを聞いてひとりが
「気持ち悪い。なんでそんなことするんだろ」
と言うと、
「すごーく好きになるといちばんぴったりとくっついていたくなるからだって」
なるほど。こんな風に説明したら全然いやらしくない。
「好きな人と手をつなぐと嬉しい。その気持ちのずーっと先にあるのがせっくすなんじゃないかな」
いいことを言うじゃないか。
娘はこれを読んだんだろうか。
もし読んでるんなら、もう説明はしなくていいな。
って、いいのか。あたし。
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