本人望んだわけでもなく、金曜日の公休と振り替えられていた日曜日。人員の都合はもとより、一応春休みだし、とマネージャーが気を利かせてくれたんだろう。
なわけで、めったにない家族そろっての休日。次に訪れるのはいつのことやら分からないため、一気にやることやってしまおうというまさにぎゅぎゅっとつまった休日なのである。
まずは、春休みと言うことで、お子ちゃま向け映画を見に行くことにする。だからといってドラえもんなんてもう絶対に途中熟睡するに違いないのは分かってるので、もちろん行くと言ったら決まってるでしょう。そうです、「ONE PIECE デッドエンドの冒険」。
事前に上映時間などを調べると、整理券が8時から配布されるということで、7時半には家族そろって家を出る。
そんなに混んでるのかよ、と思っていってみると、がらがら・・・。
まあ、春休みということで平日に来てるのか、ちと拍子抜け。
初回の8時40分からの上映を見ることができた。
こじんまりとした館内で、4家族ほどがゆったりと座り、のんびりと鑑賞。テレビ版でのんびりとした話の運びになれているためか、2時間足らずの時間で話を完結させるのは少し物足りない気もした。それでも、ゴーイングメリー号が海に向かっていくシーンでは見ていてワクワクし、愛しのサンジとゾロの活躍(ルフィーは言わずもがな)に心奪われ、ちょっと凹んでいた気分も一時的に回復しました。
映画を見終わって、夫のコンタクト、その他もろもろを買いにいく。こっそり自分のレンズも買い、支払額があまりにも多くなってしまってびっくり。冷や汗をかきながら
「ボーナス一括で」
って、ボーナスはあるのか?
そこから、しばらく行ってないあたしの実家に向かう。クルマで30分足らずの同じ市内にいるというのに、忙しさにかまけて年に数回しか行かなくなってしまった。毎日のようにかけていた電話も、ついつい愚痴をこぼしてばかりで心苦しくなり、かけるのをやめてしまったし、親不孝極まりない。
偏屈な父と心配性の母に何よりのお土産は孫たちの元気な姿だ。
子ども達は遠慮がちにお行儀よく、それでも上手に甘え、娘は洋服を、息子はおもちゃを買ってもらい大喜び。
母の作るご飯を家族そろって普段何も食べさせてないみたいにがっついて食べる。
もうあと何回こういう光景が見られるんだろう。本当ならもてなすのはあたしではなければならないのに。
「ごちそうさまー。またねー」
とあとにする。
家に帰り着くと、映画を見たのはなんだかずいぶん前のような気もしてくる。
休日3日分の予定を1日でこなした感がある。
そして、今日は仕事だ。
3月も終わる。
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