驚いたことに、あたしが毎日通勤に使っている桜並木の桜が、もう咲き始めた。横浜南部、ということでいくらか暖かいのかもしれない。
毎日桜を見上げては日々膨らんでいくつぼみが、いつ開くのか、どれが一番最初に開くのか、楽しみにしていたあたしは、咲いているのを見つけた瞬間なんだかとてもなつかし人に再会したような気持ちになって、思わず顔がほころんだ。
明け方から雨戸を叩く雨音に、雨降りの今日を予想してはいたけれど、朝起きたらやはり雨が降っていて、分かってはいても、なんだか気分がすぐれない。
花粉症ならば、症状が軽くて過ごしやすい日なのかもしれないが、どういうわけか今日は明け方からセキが続いている。
先日行った病院に行って、薬をもらうことにする。
「では、今日からは喘息の治療をしてみましょう。気管支が炎症起こしてるだけかもしれませんし、このお薬で様子を見てみましょう」
と喘息の治療薬を処方される。
これだけでも気分がどんよりする。
家に帰って早速吸入してみた。早く楽になるといいのだけれど。
ここ最近、妊娠したと言う知らせをよく聞く。
職場ではみぽりんをはじめ、同じフロアーで働く人で、何人か。近所でも幼稚園バスのイドバターズのひとりや、お隣の奥さん、娘の幼稚園の時のママ友達も妊娠したと言う。
これだけ身近な所で妊娠が相次ぐと言うのも、なんだか不思議だったりする。
まあ、それは、もう自分は妊娠することはまずほとんどないであろう、ということも踏まえてなんだけども。(また、あっては困るのだけれども)
子どもは決して好きではないし、その世話をまた一からしなくてはならないと思うと、また子どもを産みたいとは思わないけれど、胎内の中で日々成長していく様や、膨らんでいく腹を見てあれこれ考える時間は、女だからこそ味わえる貴重な経験で、何年経っても思い出しては幸せな気持ちになるのはあたしだけではないだろう。
だけど、もう、年齢から言っても、経済的な状況から言っても、あたしは産む側ではなく、育てる側でしかありえない。そのことはそのことで、なんとなく、あたしの中の生物としての本能で、寂しさを感じたりもする。
だから、今の一番の楽しみはみぽりんの腹が日々順調に膨らんでいき、無事出産した赤ん坊の顔を見ることだったりする。
なんか、ばあさんみたいだな。(笑)
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