たまに××したり。
INDEXこれまで。それから。


2002年11月18日(月) いいお客、嫌な客。

なんとなくけだるい気分のまま出勤。そう言う日に限って、訳のわからん人が多くやってくる。

<その1>
子どもを二人連れた母親が、ズボンを手にレジにきた。
「これね、買いたいんだけど、サイズはどうなのかしら?今ここで試着したくないって言うのよね。ウエストサイズ測ってもらえる?」
えらく高飛車な態度で言われる。
ウエストサイズを測って、サイズ表示と照らし合わせ、
「このサイズならちょうどだと思います」
と答えると、
「やっぱり大きいサイズのほうがいいかもしれない。同じデザインのサイズ違いはあるのかしら?」
子供服の売り場はちょっと離れた所にある。実際にサイズを知りたいのなら、何もこちらのレジに来なくてもいいようなものを、わざわざこちらに来て、しかも自分は一切移動しないで、レジの上に大荷物をどかっと載せ、他のお客が来てもどこうともしない。
一応、サイズ違いの確認を、と子供服売り場の担当者に確認しにいくと売り場のほうに来てくれて、説明してくれたのだけれど、今度は、
「じゃあこれの色違いはあるのかしら?」
と申され。
「ではあちらの売り場のほうでご案内いたしますので、ご一緒に」
と誘ってるのに、
「時間がないのよね。持って来てくれないかしら?」
「でもお客様が直接ごらんになられたほうが、選びやすいと思うので、どうぞご一緒に売り場のほうへ」
といくら誘っても、頑として動かず、
「急いでるのよ。あちこち行ってる時間はないから、ここに持って来て」
挙句の果てには素材がどうのこうのと文句をつけ始め、担当者をしどろもどろにさせ、いい加減困り果てた所で、
「いいわ、これもらってくから。ただし、返品するかもしれないから、レシートを袋に貼り付けといてちょうだい。なくならないようにきちんとね」
結局買ってくなら、しかも時間がないというのなら、四の五の言わずに買っていけ。



<その2>
この季節、幼稚園のお遊戯会が行われることが多く、幼稚園によって違いはあれど、親が何かしら用意するのが普通なようです。
今日もそんな人がやってきました。
「このブーツを19センチ1足、20センチ4足、どうしても必要なんですけど、今売り場にはあと20センチが1足足りないんですけど、まだ入ってきますか?」
ここまではいいんです。
「ただ、今日来てない人たちに聞いてみないといけないんで、とりあえず、今ある分をお取り置きしておいてもらって、足りない分を注文したいんですけど」
この時期、もうすでにブーツは品薄状態。春物扱いの靴まで入ってくる時期となっては、正直確実に入荷するかどうかは分からない状態なんです。
しかも、意外かもしれませんが、もうすでにブーツの売上は落ちてる一方で、売り場にあるブーツをキープされてしまうと、万が一買ってもらえない場合、取り置かれたブーツは最悪売れ残る場合も出てくるわけで。
というようなことをお話した上で、
「確実に買っていただけるならお取り置き、発注は致しますので、お買い上げになるのかどうかはっきりとしてからお話伺います」
と言うと、もうその時点で人の話は半分で、携帯を取り出し話し始める。
「そうなのよお、お遊戯会によさそうなブーツ見つけたんだけどお、人数分足りなくてえ、注文したいっていったら入るかどうか分からないって言われちゃったのよお」
とか何とか言ってるうちに
「あ、じゃあ今からきてくれる?よかったあ」
てなことになって。
「ではお連れ様が見えるまでこちらの商品はお取り置きしておきますので、お連れ様とご検討の上、お決まりになりましたらお話伺いますので」
と自分の作業に戻る。
しばらくすると連れが来て、ブーツを見ながら検討が始まる。
「あちらのほうで試着して見ていいですか?」
と言うので、
「どうぞ」
と言い、様子を見ていると、何分たっても戻ってこない。
時折けたたましい笑い声が聞こえてくる。
見ると、椅子に座って、連絡網を広げて、携帯片手に他の母親に連絡を取っているらしい。ついでに世間話をしてるのか、けらけら笑いながら、ちいとも決まる気配がない。
20分ほど経過した頃、
「やっぱり今日はやめておきます。もう少し他の人たちと話してみてそれからってことで」
その人たちのおかげで、発注作業がストップして、あたしの作業予定は大幅に狂わされたのは言うまでもない。



<その3>
意外と売れてるのがヘップサンダル。いわゆるつっかけ。
最近売れてるのはスリッパみたいな形状のもの。ボアが付いてたり、冬仕様のものが売れています。
そんな中、売れ筋ナンバーワンのサンダルを手にレジにきた女性。
ロングコートにブーツカットのパンツ、なかなかにおしゃれっぽい雰囲気の人だ。
「すみませんが、こちらのサンダル、Mサイズはありますでしょうか?」
売り場にはなく、担当のS野君がいないため、入荷するかどうかすぐに確認できない旨を伝えると、
「近くのお店にはないかしら?聞いていただけます?」
実に申し訳なさそうに頼まれるとこちらとしても悪い気はしない。
すぐに近隣店舗に在庫確認するが、あいにく在庫切れ。
「メーカーに在庫があれば今週中には入荷すると思いますが、どうなさいますか?」
と聞くと、
「そうねえ・・・できたらメーカーさんに聞いていただけないかしら?」
すぐさまメーカーに在庫確認。
「新規の商品ですから、まだまだ在庫はありますよ!」
とイキのいい担当者が出て、その旨伝えると、
「あらあ本当に?・・・じゃあ、注文していただこうかしら。でも、実は向こうにあるお店のほうが近いのよね」
「ではお近くのお店でご注文されたほうがお客様には便利なのではないですか?」
と言うと、
「・・・そう?でもいろいろしていただいたのに申し訳ないわ。でも、せっかくだから、家の近くのお店で注文することにするわ。ごめんなさい。その代わりにこちらいただいていきます」
と手袋を買っていかれました。


まあ、十人十色と言いますけど、どの人も同じようなことをしてるんですが、言い方や態度ひとつでずいぶんと受け取る側の印象は変わりますよね。



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うらら |あばら家足跡恋文

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