日々雑感
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猫の声だけずっと聞こえていたのだが、久しぶりに晴れた今朝、窓を開けてみると、目の前のアパートの庇に大きな茶トラが丸まっていた。野良にしても何にしても、そばに猫がいれば、その引越しは成功と勝手に思っている。
本屋も古本屋も図書館も近い。夕方、角の一杯飲み屋の外では低いテーブルを出して、スーツ姿の人びとがビールの入ったグラスなど手にしながら、座り込んで卓を囲んでいる。何かを炒める音がする。近くの自転車屋からは、蛍光灯の白っぽい灯りが漏れる。
人の気配に満ちた場所だ。どこからか絶え間なく聞こえてくる音のせいか、灯りのせいか。部屋の中にて、引越し祝いにぬるいチューハイを飲んだ。今年中に冷蔵庫が買えたらよいのだが。
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