日々雑感
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2004年07月28日(水) 明日に

先日、ある飲み会で隣の席になり、もっと話してみたいと思いつつ連絡先も聞かずに別れた人と、今日になって街中でばったりと会う。小さい街なのであり得ない話ではないとは言え、驚いた。ひととき交錯した人とは、もう二度と会えないかもしれないという可能性と同じだけ、また会える可能性もあるのだ。そして、こういう偶然があると、ほんとうに会いたいと望んだ人とは、きっとどこかで再会できるだろうという、根拠のない、けれども考えるとじんわりと幸せになるような自信を持ってしまう。次は東京あたりで、ばったり会うかもねと互いに笑ったけれども、そういうことがあり得ないと、どうして言えるだろう。

知り合いの家にもうすぐ3歳になる男の子が来ている。両親のもとを離れ、ひとりきりでおじいちゃん、おばあちゃんのところに泊まれるかどうかの「テスト」なのだという。送って来た両親が帰ったあと、急に口数が少なくなった男の子を抱いて、おばあちゃんが言う。「明日になれば、新しい素敵なことがいっぱいいっぱい待ってるよ」。

明日はまったく新しい日であり、きっと楽しいことがたくさんあるのだ。あの人にまた会えるかもしれない。まだ見ぬ誰かと会えるかもしれない。


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