昨日東京にやってきた友人は今日帰る。正午の新幹線に乗る前に、ふたりして新宿は都庁の展望室へ行く。月曜午前中にもかかわらず、大きな鞄を持った旅行者や家族連れなどで、なかなかの人出。日の光が入って暖かく、ざわざわしているのにどこかのどかで、小さい頃によく通ったデパートの空気に似ている。家族での「お出かけ」の空気か。同じ都庁内の健康情報館にて体脂肪など計って愕然としたあと、見送りがてら中央線で東京駅まで。川向こうにぼうっと霞んで梅が咲く。友人が帰ってゆく地元の町では、梅が咲くのはもう少し先だ。本屋にて、文庫になった『庭のつるばら』庄野潤三(新潮文庫)買う。久々に読む庄野節がうれしい。