寝る直前に川上弘美の『龍宮』(文藝春秋)を読んだせいか、妙な夢をたくさん見る。蛸男や冷蔵庫の下に潜む荒神さまこそ出てこなかったけれども、人とも、もののけともつかぬ老人がふらふらと歩いていた。川向こうからその様子を眺めながら、自分はなくした靴を探していた。黄色い靴だ。今週号の「ぴあ」の映画館スケジュール欄、次回上映予定についに「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」の文字が。昨年観たときは、次が1年先なんて遠すぎると思ったものだが、あっという間にそのときが近づいてきた。あと少し。どうか何事も起こらず、無事に映画館で観られますように。