日々雑感
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8階にある祖父の病室の窓辺にスズメがやってくる。膨らんで、まんまる。寒さのせいだろう。このあたりは風も強い。
狭い窓枠からするりと滑るように空中へ、何のためらいもなくスズメは飛んでゆく。スズメは、自分が飛べるということを、ふと疑ったりはしないのだろうか。不安になったりはしないのか。
病院の地下には、食堂や理容室と並んで、廊下いっぱいに品物を広げた出店もある。みかんやバナナといった果物、野菜、卵から、1本まるごとの沢庵や干物まで。床に座り込んだお店の人は呼び込みまでしており、さながら露天の朝市の一角。
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