新幹線にて帰省。盛岡を過ぎたあたりで吹雪いてくる。夜の雪だ。暗がりの奥から吐き出されるように降ってくる。隣りの席の家族連れ、お母さんは「寒そうだね。降りるのやだね」と言っているが、まだ小さい子どものほうは「雪!雪!」と興奮気味。やや遅れて駅に到着。ホームにもすっかり雪が積もっている。車で迎えにきてくれた父親が、運転しながら「これは積もる雪だな」と言う。あらゆる音を吸い込んで、雪の夜は静かだ。