日々雑感
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2002年12月01日(日) 「塩野七生、サッカーを語る」

古本屋にて「Number PLUS」のバックナンバーを発見。一昨年の9月に出たものだが、「塩野七生、サッカーを語る」という特別寄稿が読みたくて、ずっと探していたのだ。

「イタリアに三十年以上も住んでいて、サッカーを知らないではすまないのですよ」という塩野七生が、15の質問に答えていくというもの。各国チームについても選手についても、バッサバッサと言い倒す様が痛快。

2000年のヨーロッパ選手権の話題が主なのだが「決勝でのイタリアの敗因は、ただ単にイタリア・チームが坊やで構成されていたからですよ」、デル・ピエロのことは「母国語であるイタリア語でさえも上手く話せない、ということは、頭脳の出来が疑われてもしかたのないあの坊や」など、容赦ない。

試合運びやプレーについての分析も玄人はだしだが、人物分析がやはり面白い。ジダンの評価は高いようで、「ジダンが話すのを聴いていると、こういう男と結婚したら女は幸福になる、と思ってしまう。おだやかなユーモア、サッカーを仕事にするうえでの気がまえの確かさ、大舞台であればあるほど発揮される勝負度胸。不美男であろうが禿げていようが、知ったことはない、とさえ感じてしまいますね」。「古代ローマの将軍だったら、迷うことなく彼を百人隊長に任命しただろう。それも、第一大隊の第一百人隊の隊長に。つまり戦場では、先頭に立って突撃していく中隊の指揮官です」。

トヨタカップのためにレアル・マドリードが来日中ということで、夜のニュースにジダンが映る。「隊長!」と思ってしまう。


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