日々雑感
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2002年11月23日(土) 「春・音の光」

京王線に乗って、多摩センター駅まで。多摩映画祭にて、佐々木昭一郎「春・音の光」を観る。

偏愛の書があるように、偏愛の映像があるとすれば、自分にとってはこの作品だと思う。ピアノ調律師の「栄子」が、世界中の川のほとりを「音」を探して旅する「川・3部作」の最後の作品(どれもNHKのドラマとして放映されたもの)で、舞台はスロバキア、ドナウ川だ。1984年の初放映を観たときに、何か決定的なものを与えられてしまった気がする。今の自分がよいと思うもの、求めるものは、全部この作品の中にある。久しぶりに観て、そのことを再確認した。

全編に満ちている音。山にこだまするフヤラ、カウベル、白木のピアノで奏でるモーツァルト、古い教会の中のオルガン、そしてテーマ曲のようにして流れてくるチャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」。音を探すということ。耳をかたむけること。

映画祭は途中で抜けて、今度は小田急線に乗って参宮橋まで、ブルガリア舞踏団の練習におじゃまする。「タパン」という名前の太鼓をはじめて叩かせてもらったのだが、バチの使い方、リズムの取り方など難しい。けれども楽しい。思うように手が動くようになって、演奏と踊りのうねりをしっかり捕まえられたら、たまらないだろうと思う。

何だか興奮状態で、練習後に入った居酒屋で焼酎を飲みすぎる。うれしくて、楽しかったんだろう。「音」にたくさん会った日。


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